そして、清宮幸太郎(日本ハム)だ。春季キャンプ、オープン戦ではさまざまな課題に加え、さらに体調を崩して入院したことで調整も遅れたが、2軍戦での出場を経て5月2日の楽天戦で「6番・DH」でプロ初出場を果たすと、第1打席で岸孝之の145キロのストレートを捉えてフェンス直撃の二塁打。そこから新人のプロ野球記録となる7試合連続ヒットを放ち、7試合目となった同9日のオリックス戦でディクソンの初球スライダーを捉え、プロ24打席目で記念すべきプロ1号弾を放った。その一本を最後に21打席無安打と壁にぶつかるなど、ここまで13試合に出場して、49打数8安打の打率.174。ここからが真の正念場になる。

 そのほか、高校時代に清宮と並び称された安田尚憲(ロッテ)はファームで英才教育中。2軍39試合に出場して打率.261、3本塁打、20打点。確実性はまだ高くはないが、能力の高さを見せ始めている。さらに怪我から復帰した山足達也(オリックス)は、これから出場試合数が間違いなく増えるはず。2軍で打率.304、4本塁打、18打点の活躍を見せる和製大砲・岩見雅紀(楽天)も1軍昇格が近い存在。今後もおそらく投の田嶋、打の清宮に注目が集まるが、そのほかの“伏兵”の登場も待ちたい。