巨人・坂本勇人  (c)朝日新聞社
巨人・坂本勇人 (c)朝日新聞社

 開幕から早1カ月。セ・パ両リーグでは今年も月ごとに「日本生命月間MVP賞」が選出される。5月9日の発表を前に、3・4月のセ・リーグ月間MVPを投打一人ずつ予想したい。

【セ・リーグ投手部門】
山崎康晃(DeNA)

 候補者は多い。勝ち星では来日9年目のメッセンジャー(阪神)がリーグ単独トップとなる4勝(1敗、防御率1.82)を挙げ、防御率では新外国人のガルシア(中日)が2位・ブキャナンの1.80を0.43引き離す防御率1.37をマーク(3勝0敗)。山口俊は4試合で2完投を含む3勝を挙げて防御率2.03の好成績を残した。だがもう一人、開幕から守護神として圧倒的な存在感を見せた山崎康晃(DeNA)を推したい。

 プロ4年目を迎えた山崎。開幕3戦目の4月1日のヤクルト戦(横浜)で今季初登板して9回の1イニングを無失点に抑えて1セーブ目を挙げると、同7日の広島戦(マツダ)から同12日の巨人戦(東京ドーム)まで5試合連続登板で5試合連続セーブをマーク。同点の場面で登板した同26日の広島戦(横浜)でエルドレッドに決勝ソロアーチを被弾して初失点&黒星を喫したが、3・4月の登板10試合で10イニング、被安打5、奪三振12、失点1の内容で、9セーブ(0勝1敗)、防御率0.90の安定感を示した。

 4月10日の巨人戦(東京ドーム)で、歴代6位(日本人では歴代2位)のスピードとなる189試合目での通算100セーブを達成した25歳に、初の月間MVPを贈りたいところだが、果たして。

【セ・リーグ打者部門】
坂本勇人(巨人)

 4月20日から破竹の8連勝で2位にまで急浮上した巨人。8試合で計69得点を奪った打線の火付け役となったのが、坂本勇人(巨人)である。

 オープン戦では打率.192と低迷していたが、開幕3戦目の阪神戦(東京ドーム)でマルチ安打をマークすると、4戦目の4月3日の中日戦(ナゴヤドーム)では4安打の固め打ち。その後はややおとなしく、4月11日終了時点で打率.289まで下げたが、翌12日に打順を3番から1番に代えて再加速する。

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意外?獲得すれば初の月間MVP