羽生結弦、「バラード第1番」のステップに込めた思い (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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羽生結弦、「バラード第1番」のステップに込めた思い

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平昌五輪でショートプログラムを演じ終わった羽生結弦(写真・Getty images)

平昌五輪でショートプログラムを演じ終わった羽生結弦(写真・Getty images)

「大切な曲、そして、大好きなステップ、ジェフから頂いた大切なものです。どうぞ、ご覧下さい」

 平昌五輪後、初めて公の場で滑る姿を披露した羽生結弦は、ジャンプを入れない形で過去のプログラムをいくつか演じてみせた。その最後に、冒頭の言葉を口にして滑り始めたのは『バラード第1番』のステップだった。

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 平昌五輪で連覇を達成した羽生が凱旋報告のため、また感謝の気持ちを伝えるために初めてプロデュースしたアイスショー「Continues ~with Wings~」。「Continues」は「継承されるもの」、サブタイトルの「with Wings」は羽生自身を指し、羽生がいろいろなものを受け継いだスケーターたちが出演するアイスショーだ。当初の発表では、右足首の治療中である羽生は、スケートをせずに、トークのみの参加とされていたが、初日の観客にサプライズが用意されていた。スケート靴を履いた羽生が、リンクに立ったのだ。

 羽生が昨季を含め全部で3シーズン滑ったショート『バラード第1番』は、世界最高得点を更新したプログラム。平昌五輪で『バラード第1番』を完璧に滑り切ったことが、羽生の連覇達成への道の始まりとなった。完成度の高いプログラムの終盤には、美しいがとても難しいステップが用意されている。トークコーナーで、その意図を問われた振付師、ジェフリー・バトルは「羽生結弦に挑戦するんだというような気持ち」でそのステップを振り付けたと話した。

「ステップを創る時二つ大事なことがあって、まずは何といっても音楽を大事にするということ。そして、もうひとつはルールですね。いかに得点を最大に取っていくかということを考えていました」

 平昌五輪でレベル4を獲得したということだけでは、このステップの素晴らしさは語れない。どんな細かい音も逃さず拾っていくような複雑なステップには、バトルの音楽に対する豊かな感受性と、高度な技術に支えられた羽生のスケーティングの美しさが結晶している。



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