新田真剣佑 (c)朝日新聞社
新田真剣佑 (c)朝日新聞社

 人気コミックを実写化し、2016年に大ヒットした青春映画『ちはやふる 上の句/下の句』から2年―。シリーズ完結編となる『ちはやふる-結び-』が3月17日に公開された。競技かるたに打ち込む高校生を広瀬すず(19)、野村周平(24)、新田真剣佑(21)ら人気若手俳優が熱演し、話題となっている。

 今回、広瀬と並んで注目を浴びているのが同作シリーズで大ブレイクを果たした新田真剣佑だろう。「端正なルックス」「父親は大物俳優・千葉真一」「米ロサンゼルス生まれ」「ビバリーヒルズ高校卒業」などなど、まさに少女漫画に登場する美少年を地でゆくような異色な経歴だ。

「真剣佑は、『ちはやふる』で、かるたの名手『綿谷新(わたや・あらた)』を演じていますが、『新』が漫画から飛び出してきたのかと思うほど力強く繊細な演技を披露しています。でも彼。1度、この役のオーディションに落ちているんです。理由は、米国育ちで漢字が読めず、日本文化も知らなかったため……。ところが、監督に『もう一度お願いします』と熱く直談判した結果、その情熱が伝わり2次審査へと進んだ。わずか2週間の間で演技を猛特訓したそうで、小泉徳宏監督は『この熱意に懸けてみよう』と大抜擢。それが見事大当たりし、真剣佑は日本アカデミー賞の最優秀新人俳優賞を受賞しました」(女性誌の編集者)

 さらに、真剣佑の役に対する前向きな姿勢とストイックさは、小泉監督をも驚かせたという。

「役柄の『新』は福井県出身なので、真剣佑はクランクイン前に福井県へ2週間ほど単身でかるた合宿にのぞんだ。強豪のかるた協会に通ったり、焼き肉屋でアルバイトをしたりして、かるた取りと福井弁を学んだそうですが、『ものの見事に新になって福井から帰ってきた』と小泉監督が絶賛していました」(同)

 さらに、別の作品では、こんなエピソードも。前出の編集者がこう続ける。

「ハリウッド映画の『パシフィック・リム:アップライジング』(4月公開予定)では、巨大兵器を操るパイロットの役作りのため、16kg増量し、体を作りました。インタビューで『役のためなら何でもする』と語っており、その努力家ぶりには共演者やスタッフも一目置いています。真剣佑はメモ魔でもあって、先輩俳優からの言葉をスマホにメモで残しているとか。役者業に対する真摯な姿勢は父親譲りかもしれません」

 そんな向上心の高い真剣佑だが、3月11日放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に広瀬や野村らと出演した。「この中で一番、変人なのは?」との質問に、広瀬、野村とも迷わず真剣佑を指さした。

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広瀬ずずもびっくり!