「“ミスパーフェクト”と呼ばれる宮原選手も験を担いでいることがあるようです。ひとつは持ち物。浜田美栄コーチにもらった赤いショルダーポーチと田村岳斗コーチにプレゼントされたキャリーケースだそうです。『何となく、これじゃないと』と言う気持ちがあるそうで、壊れるまで使おうと思っていると取材などで話していますね。また宮原選手は演技直前に浜田コーチとする『おでこごっつんこ』のルーティーンも有名です。ミスパーフェクトへのスイッチを入れる大切な儀式のようです」(同)

 一方、メダルの期待が高いスキージャンプ陣の験担ぎはなんと食べ物だ。

「小林潤志郎選手(26)は『チーズソースカツ丼』をここぞというときの定番メニューに挙げています。『勝負に勝つ!』にあやかっているそうですが、カツの中に所属する雪印メグミルクの『とろけるスライス』を入れることがカルシウムもとれるし、ポイントだそうです。また、同じチームに所属する伊藤大貴選手(32)は、ここぞというときに験担ぎで食べるものは、チョコレートとドライ納豆だそうです」(同)

 外見から自身の調子を上げていくパターンが多いのはスピードスケートの選手たち。自ら“変身”させることで験を担ぐようだ。

「初めてのオリンピックに臨むスピードスケート男子の長谷川翼選手(24)は、『くるくるさせると調子がいいんで』という理由で、平昌入り直前に美容院でパーマをかけたそうです。ずっと金メダルを目指してやってきたと気合も十分でした。女子団体追い抜きメンバーの佐藤綾乃選手(21)は『五輪ネイルです』と、右手にはゴールド、左手には五輪マークをイメージした5色のネイルアートを施し気合を入れたそうです」(同)

 持ち物、食べ物、外見など、こだわりの験担ぎは選手によってさまざま。メダル獲得の期待は高まるところだが、選手たちにはぜひ自分自身納得のいくパフォーマンスを発揮してもらいたいものだ。(ライター・天野まひる)