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政治家もリスク語って がんと闘う記者、議員勉強会へ

連載「がんと闘う記者」

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野上祐(のがみ・ゆう)/1972年生まれ。96年に朝日新聞に入り、仙台支局、沼津支局、名古屋社会部を経て政治部に。福島総局で次長(デスク)として働いていた2016年1月、がんの疑いを指摘され、手術。現在は抗がん剤治療を受けるなど、闘病中

野上祐(のがみ・ゆう)/1972年生まれ。96年に朝日新聞に入り、仙台支局、沼津支局、名古屋社会部を経て政治部に。福島総局で次長(デスク)として働いていた2016年1月、がんの疑いを指摘され、手術。現在は抗がん剤治療を受けるなど、闘病中

 闘病生活の中で、患者と医師の関係が、有権者と政治家のそれに似ていることに気づいた。それは問題への対処法について説明を受け、一定の範囲で信任を与えるという点だ。

 しかし、説明のあり方は政治と医療の間では大きく違っていた。ときに与野党間の批判合戦に陥りがちな政治の世界とは違い、医師によるインフォームド・コンセント(説明と同意)では、治療法の効果の一方、起きうるリスクや代替手段(とそのリスク)まで患者に説明する。

 そこで、昨夏の参院選前にコラムで提案したのが、インフォームド・コンセントの「政治版」だ。与野党が政策を訴える際に、メリットと同時にリスクも語り、「それでも、こうした理由でこの道を選ぶべきだ」と論戦を繰り広げるようになれば、有権者はぐっと判断しやすくなるのではないか、というものだ。

 先日、ある勉強会に講師として招かれた。政治にもインフォームド・コンセント(説明と同意)を、という提案を実現する会の初会合。趣旨に賛同してくれた自民、公明、民進、維新4党の議員が開いたものだ。

 記事を書くこと以上に、政治に関わるのは記者の一線を越えるのではとためらいもあった。結局、「特定政党の会合ではないから」と上司に背中を押され、出席し、自分の考えを述べた。


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