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古賀茂明「伊方原発3号機運転差し止め決定を素直に喜べない理由とは?」

連載「政官財の罪と罰」

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古賀茂明dot.#古賀茂明#安倍政権
著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サロン」主催

著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サロン」主催

四国電力伊方原発3号機 (c)朝日新聞社

四国電力伊方原発3号機 (c)朝日新聞社

■脱原発は国民が決める

 以上のように見てくると、今回の広島高裁の決定は、決して手放しで喜べるようなものではないということがわかる。

 今回の高裁決定によって、安倍政権が原発推進路線を変更することはまったく考えられない。歯牙にもかけないという対応になるだろう。

 結局、脱原発を実現するには、それを望む国民が安倍政権を倒す日を待たなければならない。国民が脱原発を決めるということだ。

 一方、今回の決定を知って、ネット上では大喜びする人たちがたくさんいた。これを冷ややかに見る人も多いだろうが、実は、市民が喜んでいるということは大事なことだ。

 繰り返し挫折を味わうと、人間どうしても意気消沈してしまう。脱原発の市民運動も例外ではない。今回の決定は、あらためて脱原発を望む多くの国民を勇気づけるものとなったことは確かだ。それこそが、今回の高裁決定の最大の意義なのかもしれない。

 司法と市民が手を携えて脱原発を実現する。そんな日は、果たして訪れるのだろうか。


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古賀茂明

古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。主著『日本中枢の崩壊』(講談社文庫)など

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