Charが初のアコースティック・ツアー ライブで歌った名曲の数々

連載「六九亭日乗」

大友博dot.

アコースティック・ギターを演奏するChar(写真提... (16:00)dot.

アコースティック・ギターを演奏するChar(写真提... (16:00)dot.
 エレキトリック・ギターの印象が強いCharが、アコースティック・ギターを手に持ち、ツアーで全国を回っている。音楽ライターの大友博さんが、Charの新たな魅力を語る。

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 12月12日火曜日、六本木のEX THEATERでCharのライヴを観た。11月23日に大阪・いずみホールからスタートし、群馬・高崎シティギャラリー、東京・ヤマハホール、盛岡市民文化ホール、能代市旧料亭金勇(畳の大広間に座椅子!)と回ってきたアコースティック・ツアーの、これが6日目。さらに、23日長野・八ヶ岳高原音楽堂、27日東京・紀尾井ホールとつづき、アコースティック・ギター中心という編成はもちろん、会場選びにも徹底してこだわったこのスペシャル・ツアーによってCharは、2017年を締めくくることとなる。

 オフィシャル・サイトZICCA.NETによると、アコースティック・ツアーは初の試みとなるものだという。実際、多くの音楽ファンがCharという名前を目や耳にして思い浮かべるのは、フェンダーのムスタングやストラトキャスターを手にした姿だろう。40年以上にわたって個性的な音楽の創造に取り組み、後進にも多大な影響を与えてきた彼の作品世界の核にありつづけてきたのは、シャープでしかも表情豊かなあのエレクトリック・ギターの響きだったのだ。

 1955年生まれのCharは、10歳のころ、つまりベンチャーズが本格的な初来日公演を行ない、ビートルズやローリング・ストーンズの曲が日本のラジオでも普通に流れるようになったころ、エレクトリック・ギターを弾きはじめ、15歳のときにはもうクリーム/エリック・クラプトンの「クロスローズ」などを弾きこなしていたらしい。まさに早熟。同世代でいわゆる「下手の横好き」の僕などからすると、なんとも恐れ入ってしまう話だが、つまり、彼は若くしてスタートラインに立った段階からエレクトリック・ギターを究めてきたわけであり、そういった背景もあり、当時の日本ではフォーク・ギターと呼ばれていたアコースティック・ギターには積極的な興味が持てなかったそうだ。というか、いわゆる日本的なフォークに精神的な意味で距離を置いていたということなのだろう。

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