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高視聴率ドラマ「陸王」意外な波及…ランニングだけじゃない“経済効果”

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黒崎さとしdot.

役所広司 (c)朝日新聞社

役所広司 (c)朝日新聞社

 軒並み視聴率が低迷し、ヒト桁代の作品が多い今クールのドラマで成功していると言われるのが、役所広司(61)主演のドラマ「陸王」(TBS系)だ。最新回(11月26日放送)の平均視聴率は16.4%と好調な数字を叩き出した(ビデオリサーチ調べ)。

「女性向けのドラマが多い中、男性も楽しめる良質な作品だったことが人気の要因ではないでしょうか。その他のドラマは、すねてわかりやすい女性視聴者狙いでしたからね。また、役所広司の骨太演技が、毎週ドラマで楽しめるというのもいい。そんな機会は最近ではなかったですからね。もともとTBSの日曜劇劇場枠は安定して視聴率を獲得していますが、『半沢直樹』がブレイクしてからは池井戸潤原作の作品は特に人気。キャストや設定など、意外と細かくチューニングしていてすごく見やすいと思います」(テレビ情報誌の編集者)

 ランニングブームも相まって、作品のモチーフともなっている「ランニング足袋」に注目が集まったり、ドラマに出演した現役の陸上選手が人気になるなど、意外なところにもその効果が波及している。その影響はロケ地にも及んでいるようだ。

「作品の舞台となっている埼玉県北部の行田市が、“聖地巡礼”の観光スポットになっているんです。今まで意外と知られていなかった行田市は、映画『のぼうの城』(2012年公開)の舞台になった忍城もあり、当時も観光地としてひそかな人気となっていました。実際に行田市は足袋の生産量日本一で、文化庁が指定する日本遺産にも『和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田』として選ばれています。これ以外にもゼリーフライなど変わった食べ物もあったりして、人気となっているようです。行政も『陸王』を全面的にバックアップしており、ドラマにちなんだ土産物なども作られています」(経済誌記者)

 千葉や神奈川と比べると観光資源に乏しい埼玉県だが、近年では大宮や秩父などがアニメなどの聖地として観光名所となっている。のどかな場所でありながら、都内からも気軽に行ける距離なのもあって、知られざる“街ぶらスポット”として人気を得ているようだ。


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