「難治がん」の記者 ウーマン・村本が「ニヤリ」としたAbemaTVでの発言 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「難治がん」の記者 ウーマン・村本が「ニヤリ」としたAbemaTVでの発言

連載「書かずに死ねるか――「難治がん」と闘う記者」

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野上祐(のがみ・ゆう)/1972年生まれ。96年に朝日新聞に入り、仙台支局、沼津支局、名古屋社会部を経て政治部に。福島総局で次長(デスク)として働いていた昨年1月、がんの疑いを指摘され、手術。現在は抗がん剤治療を受けるなど、闘病中

野上祐(のがみ・ゆう)/1972年生まれ。96年に朝日新聞に入り、仙台支局、沼津支局、名古屋社会部を経て政治部に。福島総局で次長(デスク)として働いていた昨年1月、がんの疑いを指摘され、手術。現在は抗がん剤治療を受けるなど、闘病中

番組後に出演者と(家族撮影)

番組後に出演者と(家族撮影)

番組で紹介された筆者のコラム(2016年7月9日付 朝日新聞朝刊より)

番組で紹介された筆者のコラム(2016年7月9日付 朝日新聞朝刊より)

 すい臓がんと医師から言われたときにどう感じたか。政策の「副作用」や共謀罪の定点観測を取り上げた2本のコラムにどんな思いを込めたのか。私を紹介する14分のVTRに続いて番組は進んでいった。その様子は4日午後9時まで視聴できる。

 心に残ったのは、MCの村本大輔さん(ウーマンラッシュアワー)とのやりとりだ。

「芸人ってけっこうコンプレックスとかをぜんぶネタにして、武器にするんですよ」という彼に対し、「すごく雑駁(ざっぱく)な言い方をすると、自分はがんという新しい『ネタ』を手に入れた。それをどういうふうに使ってどういうふうに表現するのか。いっちょやってみるかという感じだ」と応じると、「いいですね」と返ってきた。ニヤリ、と音を立てそうな笑顔だった。

 村本さんには、衆院選の投票に行かなかったとツイートして世間をにぎわせるなど、「全身芸人」のイメージがある。こちらの目をのぞき込んで質問をぶつけてくる彼に「あんたも同類か」と認められたような気がして、嬉しかった。

 70分ほどの生出演のあいだ、カメラの後ろでは配偶者が写真を撮り続けていた。どことなくはしゃいでいるように見えた。政治部にいるときは週末も仕事に追われ、今度はがんである。いったい自分は彼女に楽しい思いをさせてきただろうか? 番組では彼女に感謝の言葉を贈ることもできた。「プロポーズのようでぐっときた」と知り合いからメールがきた。

  ◇
 さて、コラムのここまでは出演から一夜明けた28日に書いた。後半をどう展開するか考えながら、原稿を寝かせていた。

 調子に乗った報いだろうか。29日の朝、ベッドで目覚めると首や背中のあたりがゾクッとした。胃のあたりも気持ち悪い。デジタル体温計を脇に挟むと、表示は39度を超えていた。正確には39.8度。40度近い。

 テレビ出演からは1日挟んでおり、それが直接影響したとは考えにくい。前日の通院で風邪かインフルエンザをもらったのだろうか。計り直すと、2度目は39.5度、3度目は39.1度とじりじり下がっていくが、39度を割り込むことはない。熱が2日続けて下がらなければ病院に連絡し、即入院となる可能性が高い。やれやれ。


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