治療はまず、生活の工夫や運動療法、薬物療法を中心とした保存療法を実施します。特に運動療法は、重度の変形性膝関節症の場合を除き、ほとんどの人に効果が表れることがわかっています。ひざのサポーターなどを利用する装具療法や温熱や電気での刺激を与える物理療法を実施することもあります。 

 一般的に保存療法を3~6カ月実施しても改善がみられないときは、高位脛骨骨切り術や人工膝関節置換術など、手術を検討します。

(文/中寺暁子)

監修/齋藤知行医師(横浜市立大学病院整形外科部長)

※週刊朝日MOOK「腰痛 肩こり ひざ痛のいい病院」から一部抜粋