西尾典文
【おすすめ選手・その3】
宮川哲：上武大 投手 178cm 77kg 右投右打
地方リーグの雄、上武大のエースで全国大会での実績も申し分ない実戦派右腕。テイクバックで右肩の下がるフォームだが、下半身の強さは申し分なく、ストレートも変化球もしっかり腕を振って投げられるのが長所。スピードもコンスタントに145キロ前後をマークする。下級生の頃はリリーフでの起用が多かったが、今年は先発でもしっかり結果を残した。使い勝手の良さは今年の候補の中でも指折りで、1年目からある程度一軍で使えるだけの実力は持っているだろう。
【おすすめ選手・その4】
楠本泰史：東北福祉大 外野手 180cm 77kg 右投左打
坂口智隆、雄平の後釜として獲得したい強打の外野手。打撃センスの良さは高校時代から評判で、東北福祉大でも1年春から結果を残し続けている。力みのない構えで鋭く振り出すことができており、広角に鋭いライナーを打ち分けるバッティングは大学球界トップクラスだ。内野手としてはスローイングに難があったが、今年からコンバートされた外野では安定した守備を見せているのも好材料だ。
【おすすめ選手・その5】
原田拓夢：九州産業大 遊撃手 178cm 64kg 右投左打
全国的な知名度は高くないが、守備と脚力はアマチュア球界でもトップクラスのショートストップ。打球に対する反応とフットワークの良さは尋常ではなく、守備範囲の広さはプロでも上位に入るレベルだ。下級生の頃は非力だったバッティングも年々力をつけており、今春のリーグ戦では5割を超える打率で首位打者も獲得した。うまく成長すれば源田壮亮（西武）のようになれる可能性を秘めており、なかなかショートが固定できないヤクルトには最適の選手と言えるだろう。（文・西尾典文）
●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。
西尾典文
西尾典文／1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所（PABBlab）」でも毎日記事を配信中。
西尾典文の記事一覧はこちら
沖昌之
小島よしお
しいたけ.
