「競泳の日本記録を次々と塗り替え、世界中から注目を浴びる高校生スイマーの池江選手は、なんと1才半で逆上がりができたといいます。そのお母さんは、右脳教育で有名な幼児教室を経営し、池江自身も生後2カ月から教室に通って、右脳を鍛えたとか。右脳を鍛えると記憶力やイメージ力、集中力を養うことができるそうです。また、幼い頃から雲梯をすると、脳の働きがよくなると本で学び、オムツ替えのときなど、指をつかませて起こしたり、手を持ってぶら下げたりして刺激を与えていたと、お母さんは取材で話しています。また、池江選手自身も『(雲梯のおかげで)楽しみながら自然と筋力がついたと思う』とその効果を語っていましたね」(スポーツ紙の記者)

 実は「右脳発達」を推しているアスリートママは多く、体操の内村航平(28)の母・周子さんもそのひとり。右脳を鍛えることで独創的で感情が豊かな子供に育つと考え、生後6カ月ごろからジグソーパズルに取り組ませた。また、今月開かれた世界体操で二つの金メダルを獲得した白井健三(21)もまた、両親が3才からジグソーパズルを教えて集中力と創造力を育んだという。

 本人の努力はもちろんのこと、第一線で活躍するアスリートの陰には、こうした家族のアシストもあったようだ。一見、競技とは関係ないと思われる教育法にこそ、わが子の可能性を伸ばすチャンスが隠されているのかもしれない。(ライター・天野まひる)