入国審査で心配になるアメリカという国 <下川裕治のどこへと訊かれて> (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

入国審査で心配になるアメリカという国 <下川裕治のどこへと訊かれて>

連載「どこへと訊かれて」

このエントリーをはてなブックマークに追加
下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(隔週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(隔週)、「タビノート」(毎月)など

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(隔週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(隔週)、「タビノート」(毎月)など

トロント・ピアソン空港と市内を結ぶ電車は大幅値さげ。12カナダドル、約1080円になった

トロント・ピアソン空港と市内を結ぶ電車は大幅値さげ。12カナダドル、約1080円になった

 さまざまな思いを抱く人々が行き交う空港や駅。バックパッカーの神様とも呼ばれる、旅行作家・下川裕治氏が、世界の空港や駅を通して見た国と人と時代。下川版「世界の空港・駅から」。第36回はカナダのトロント・ピアソン国際空港から。

【トロント・ピアソン国際空港の写真はこちら】

*  *  *
 アメリカとイギリスとイスラエル……。この3カ国の入国審査はうっとうしい。なにかと訊いてくるからだ。パスポートに捺された入国スタンプの数が多くなると、それに比例して質問も増える。

 トロント・ピアソン国際空港。ここからシカゴに向かった。トランプ大統領になって以来、なにかと物議を醸すアメリカの入国審査は、この空港で行われた。

 最近のアメリアのイミグレーションには、APCと呼ばれる機械が置かれるようになってきた。これはパスポートをスキャンし、写真を撮り……といった作業を自分で行う機械だ。これで入国審査にかかる時間は大幅に短くなったというのだが。

 しかし僕が選んだ機械はすぐにエラーが出てしまい、審査ブースへ行くようにと指示がでてしまった。通常ならレシートが出、それを手に審査ブースに向かう。

 審査はあっけなく終わった。パスポートを手に、搭乗口に向かおうとすると、通路にいたおばさん職員に声をかけられた。
「こういう用紙は?」

 とAPCから出てくるはずの用紙を示した。その機械が壊れていたから審査ブースへ行ったと説明すると、入国カードを書けという。

「その用紙は?」

 と訊くと、審査ブースにあるという。審査を受けたブースに戻って訊くと、男性の審査官はこういった。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい