差別化ポイントを整理しよう(『それ、売りますか?貸しますか?運用しますか?無料という手もありますよ。』より)
差別化ポイントを整理しよう(『それ、売りますか?貸しますか?運用しますか?無料という手もありますよ。』より)

 民泊は、誰にでも始められてリスクが低く、成功しやすいビジネスモデル。でも、この参入障壁の低さゆえ、ライバルが多いビジネスでもあります。数多のライバルに打ち勝って、宿泊者を継続的にゲットするには、「差別化」と適切な「価格設定」、必要十分な「投資」が必須。

『それ、売りますか?貸しますか?運用しますか?無料という手もありますよ。』の著者・泉正人さんが、そのコツをクリアに解説します。

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相談者(妻):普段は会社勤めをしていますが、私と夫、それぞれの実家で暮らす両親たちに民泊の副業を提案できないかと思っています。政府も促進しているインバウンドの需要の中で、日本で特別な体験をしたい外国人旅行者のニーズに応えることができないかと。私はもともと海外の人と交流するのが好きですし、両親たちにとってもこれからの人生を楽しむ刺激になったらいいなと思っているんです。

泉:Airbnbの上陸や規制緩和で、日本でも民泊は始めやすくなりましたよね。ご夫婦それぞれの実家で、別々にプランを立てたいということですね? お二人のご実家の場所は近いんですか?

相談者(妻):いえ、私の実家は東京郊外で、夫の実家は長野です。私の実家には以前は妹たちや祖父母も含めて7人が暮らしていたのですが、今は両親2人しか住んでいません。余っている部屋がいくつかあるので、生かせたらいいなって。もともと父が長く塾を経営しているので人が出入りすることには抵抗がありませんし、少し前に留学生を3カ月ほど泊めたことがあって「民泊もできるかも」と思いました。ちなみに私たち家族も、両親が同じ敷地内に建てたアパートの2階に住んでいて、1階は人に貸しています。

泉:その貸している部屋は、どれくらいの広さで、家賃はいくらですか?

相談者(妻):30平米くらいで月6万円です。

泉:駅からの距離は?

相談者(妻):新宿から電車で40分ほどの駅から、歩いて10分くらいです。

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