今田耕司、陣内智則、東野幸治らが吉本新喜劇でみせるすごいアドリブ力 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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今田耕司、陣内智則、東野幸治らが吉本新喜劇でみせるすごいアドリブ力

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新津勇樹dot.

今田耕司 (c)朝日新聞社

今田耕司 (c)朝日新聞社

「でかいな声が、何時だと思うてんねん!」というツッコミを期待したが、「お願いします」という皆さんのトーンの低い反応に、ある意味、“事故”紹介になってしまった……。

 本読みで驚いたことは、皆さん声を最小限にしか出さないのだ。こちらは、新人なため腹から声を出してセリフ読みするが、先輩方はヒソヒソ話レベルの声量だ。座長クラスになると、ほとんど聞こえない。しかもマスクをしていたら、尚更だ。

 寝てるんじゃないかと思うくらい、聞こえない。大変なのは、座長と掛け合いがある相手である。座長の声が小さくて聞こえないため、セリフを合わせるの大変だ。余りにも声が小さいため、もしかしたら、こういうものかと私も声を落としてみると、「若手声小さいぞ、聞こえないわ」と劇の構成作家さんに怒られる。恐らく座長などは、本番に備えて喉を潰さないように最小限の声量なのだろう。

 そして、何度か本読みをしたら、すぐに舞台に立つ。そう、本読みしてから数時間後にだ。これは、役者経験者ならわかると思うが、すごいことである。普通のお芝居なら本読みだけで一週間くらいかけて、台本を作り直していき、それからようやく動きをつけた稽古がはじまるのではないだろうか。少なくとも2、3回読んで、すぐ立ち稽古はしないはずだ。しかも、本番まで稽古も2日か3日しかやらない。さらに驚きである。下手したら、舞台本番2日前に初稽古があり、前日、当日朝と3回しか稽古をやらず、本番というパターンさえある。

 これは、役者さんの常識からすると考えられないかもしれないが、芸人はそれで本番を迎えられるのだ。

 いわゆる役者さんのやるお芝居は、本番のために何カ月も作り込んでようやく一つの作品にする。しかし、吉本新喜劇は、稽古もそこまで決め決めできっちりやらないように思う。それも、座長によって違うが、舞台は生もの故にその時の観客の反応に合わせたりするのだ。逆に、ほんこんさんは、きっちりセリフや動きを決めて芝居する人だと何度か出させてもらった中で感じた。


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