没後50年、山本周五郎の頑固一徹 「樅ノ木は残った」出演の香川京子が語る思い出 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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没後50年、山本周五郎の頑固一徹 「樅ノ木は残った」出演の香川京子が語る思い出

連載「大河ドラマ誕生55周年の秘話」

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没後50年となる山本周五郎の頑固一徹ぶりはすごかった(C)朝日新聞社

没後50年となる山本周五郎の頑固一徹ぶりはすごかった(C)朝日新聞社

香川京子さんが語る思い出(C)朝日新聞社

香川京子さんが語る思い出(C)朝日新聞社

 同作は1954(昭和29)年7月20日から断続的に「日本経済新聞」に連載され、書き下ろしを加えて完結した歴史小説。江戸時代前期の1617年、寛文年間に仙台藩で起きた「伊達騒動」をテーマにしている。逆臣の汚名を着て幕府の大名家取り潰しから一命を賭して伊達62万石を守った家老・原田甲斐の苦悩と、孤独の中に信念を貫く甲斐の人物造形が深い傑作時代劇小説と評価が高い一篇だ。

 大河ドラマでは当初、市川雷蔵を原田甲斐に当てる予定だったが、肺癌で死去(1969年7月)したため、平幹二朗が起用された(平はその後、亡くなるまでの38年間で6作もの大河に出演している)。

 その主人公・原田甲斐の侍女おくみを演じた香川京子さんは当時のことを次のように回想している。

「演出の吉田直哉さんとは仕事を通して以前から存じ上げていたので気持ちを楽にして入っていくことができました。おくみは原田甲斐の正妻ではなく、身の回りの世話する侍女という立場の女性ですが後に子供も産んでいるので愛人でもありました。私は第一回の『花の生涯』にも井伊直弼の側室の役で出ています。大河で二回同じようなタイプの役を演じて、あの時代の女性は周囲の事情に従って生きていかなければならなかったのだと思った記憶があります」


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