錦織圭「心にグッときた」敗戦から6年…単なる1勝ではないウィンブルドン2回戦突破 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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錦織圭「心にグッときた」敗戦から6年…単なる1勝ではないウィンブルドン2回戦突破

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内田暁dot.
2年連続のウィンブルドン3回戦進出を果たした錦織圭(写真:Getty Images)

2年連続のウィンブルドン3回戦進出を果たした錦織圭(写真:Getty Images)

 それでも第1セットは少ないチャンスを生かして取るが、第2セットはタイブレークの末に奪われる。

「2セット目は取れるチャンスもあったので、落としたのは多少ショックではありました」

 後に、錦織が振り返った。

 試合の流れを掌握するうえでも、両者にとって大きな意味を持つであろう第3セット。この勝負のセットで、錦織はリターンから活路を見いだした。

「意識してリターンをネット際に沈めたり、ちょっと後ろに下がってみたり。なるべく、いろんなことをしました」

 リターンで機先を制しストローク戦を支配した錦織は、第3セットを6-1で奪う。そしてこのリードが、心理的な余裕を生みもしただろう。第4セットではスタホフスキーが再びサーブの調子を上げてきたが、錦織は「自分のサービスゲームのキープを心がけた」と言う。もつれこんだタイブレークでは、相手のダブルフォルトで得た機を逃さず、最後はサービスウイナーで勝利をつかんだ。

 予選上がりの選手に3時間15分を要した一戦は、結果だけを見れば、苦戦と映るかもしれない。しかし、かつて苦手とした芝巧者から得た勝利は、数字だけでは測れない意味を持つ。

「芝でうまい選手なので、簡単な試合にはならない。この勝利は自信になる」

 その自信を足掛かりに、さらなる勝利と自信をつかみにいく。(文・内田暁)


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