堀江:外国人が滞在しやすいかどうかも大事。例えば東京は配車サービス「Uber」が世界で最も使えない巨大都市だと僕は思うんです。外国人が日本交通のタクシーアプリとか使えないじゃないですか。だからそこをもうちょっと規制緩和してほしい。

小池:でも日本企業も「Uber」に対抗して開発していますよ。

堀江:ええ、そうなんですけど、日本人がシンガポールに行って「GrabTaxi」をダウンロードして使うかっていったら、やっぱりハードル高いじゃないですか。韓国に行って、ソウルでは「カカオタクシー」が一番大きいんですけど、表記がハングルで、僕も登録しようとして途中で断念したぐらい面倒くさい。なので、やっぱり「Uber」や「Lyft」のような世界的なアプリが少なくとも東京だけでもちゃんと使えるようにしないと結構厳しいなと思った。

 あと、現金での売買が日本はものすごく多くて、変にICカードとかSuicaとかで高度化されてるんだけど、外国人はやっぱり使いにくいんです。意識が高い人は導入していますが、クレジットカードとか「WeChatペイ」みたいな二次元バーコードが使える店をある程度強制的に増やしていかない限り、真の国際化というのは望めない。

小池:もう一つ、東京の国際化の思わぬ障害が相続税なんですね。大金持ちの外国人が日本であの世に行っちゃったりすると、本国の財産にも課税が及ぶ。そうなると「日本じゃ死ねないね」っていう話になる。

堀江:それは日本全体の話ですね。

小池:今年4月1日の税制改正で外国人に対する相続税の課税が緩和されたので、日本で死んでも心配なくなった(笑)。ただ、居住年数が長いと、財産の形成で日本にいたでしょうと判断され、対象外という段階です。それでは真のジャパノロジスト(日本通)が育たないんじゃない?って、私は思います。

堀江:東京はもっと面白くなりますよ。期待しています。

小池:ありがとうございます。それにしても、ホリエモンは本当のことを全部そのまま言っちゃうから、敵をつくるんだと思いますよ(笑)。私もだけど。

堀江:多分、そういう役割なんですよ。僕が本当のこと言わなくなったら、「あいつは何なんだ」ってなっちゃう。

小池:そりゃそうだ(笑)。(構成/AERA dot.編集部・金城珠代)