有村架純(c)朝日新聞社
有村架純(c)朝日新聞社

 有村架純(24)主演のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』がスタート早々に苦戦している。視聴率は初回が19.5%と大台を割り、その後も20%を超えた日は数えるほどしかないという状況だ。

 このドラマは東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語で、昭和の高度成長期に茨城県の農家で育ったヒロイン・谷田部みね子(有村)が集団就職で上京し、さまざまな困難を乗り越え成長していく姿を描く青春記。4月で「茨城編」が終了し、第5週となる5月1日からは「東京編」がスタートしたが、果たして視聴率的に今後上がり目はあるのだろうか?

「視聴率が低迷している原因について、一部では『とと姉ちゃん』の坂口健太郎(25)、『あさが来た』のディーン・フジオカ(36)など、主婦層から支持を得られるようなイケメン俳優が足りないという指摘もあります。しかし、それが視聴率に直接関係しているとは思えません。確かにイケメン枠は大切ですが、前回の『べっぴんさん』でも永山絢斗(28)や高良健吾(29)と、イケメンが出演していましたが、平均視聴率はそこまで高くありませんでした。やはり、今までのストーリー展開において、視聴者の心を掴みきれていないのではないでしょうか」(テレビ情報誌の編集者) 

 といっても、『ひよっこ』には「東京オリンピック」や「集団就職」など、視聴者受けしそうなキーワードが並んでいるはずなのだが……。

「視聴者は、田舎から上京してきた少女が、高度成長期で活気のある街と共に成長する物語だと思っているのですが、その肝心な部分がまだ描かれてない。東京オリンピックに関する話も茨城で聖火リレーをしただけで、2週目の時点で終わりました。さらに、登場人物のキャラが薄く、今は人格者しか登場していない。全体的に穏やかな空気が流れているだけで、ストーリーにメリハリがなくピリッとしない印象です。何日かドラマを見逃しても特に問題はなく、ゆえに視聴者の食いつきも悪いのでしょう。ある意味、ヒロインの上京までを1カ月かけて丁寧に描いているので、対照的に、これから始まる東京編で一気に面白くなるかもしれません」(同)

 一方で、先日発表された新キャストが“起爆剤”になるのではと予測する向きもある。女性週刊誌の芸能担当記者は言う。

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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