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羽生結弦か宇野昌磨か…平昌五輪で”栄冠”に輝くのは誰だ?

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by 沢田聡子

平昌五輪で金メダル最有力の羽生結弦(写真:Getty Images)

平昌五輪で金メダル最有力の羽生結弦(写真:Getty Images)

 今季最後の大会となるフィギュアスケートの国別対抗戦が、4月20日から東京・国立代々木競技場第一体育館で開かれる。世界選手権のフリーで世界最高得点を更新し、今なお進化し続けていることを示した羽生結弦が、平昌五輪プレシーズンをどんな演技で終えるのか注目される。

 世界選手権、ショート5位からの大逆転で優勝した羽生のフリーは圧巻だった。4回転の数が急激に増えている男子シングルでは若手の台頭が目立った今季だったが、締め括りの世界選手権で改めて平昌五輪金メダリスト候補の“最右翼”として存在感を示したといえる。その強さの理由は、トゥループ・サルコウに今季から演技に取り入れたループを加えた3種類の4回転にあることはもちろんだが、4回転の多さだけが羽生の強みではない。

 世界選手権の前に行われた四大陸選手権で、ネイサン・チェンはショートで2つ、フリーで5つの4回転を入れてくる驚異的な滑りで優勝している。チェンが平昌五輪でも羽生の好敵手となり得ることを示した大会だった。ただ、銀メダリストとして臨んだ記者会見後の囲み取材で「自分の持っているものを出せれば勝てるという自信はあるか」と問われた羽生は「あります」と即答している。

 世界選手権のフリーは、その言葉を自ら実証してみせるものだった。演技の完成度の高さは、採点表の数字にも表れている。GOE(出来栄え点)はすべてプラスで、難しいジャンプに常に挑戦しながらも同時に完璧に成功させることが羽生の持ち味であり凄みだ。

 そして、もう一つの大きな武器は「美しさ」だろう。世界選手権の演技構成点は極めて高く、すべての項目で9点台をマーク。滑りの質や音楽を表現する能力の高さこそ羽生の魅力であり、多くのファンを持つ理由でもある。


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