「『カイジ』では、地下帝国で過酷な労働を強要される役ということで、2カ月で10キロも減量したそうです。食事は昼食だけで、しかも納豆やカレーのルーだけしか食べなかったとか。さらに、久々にビールを飲むシーンをリアルに演じるため、1カ月も好きなお酒をストップしたそう。とにかく、極限状態で演技をしていたようです」(前出の編集者)

 まさに、追い詰められる役こそハマり役。実際、常に危機が迫っているような演技をするイメージが強いが、そもそも藤原は演技が上手いのだろうか?

「藤原は故・蜷川幸雄氏が演出の舞台『身毒丸』の主役オーディションでグランプリを獲得し、1997年にデビューしました。その後も『ハムレット』など蜷川演出の作品に多く出演。まさに演技力は舞台で仕込まれました。そんなダイナミックな演技が、追い詰められる役に合っているんだと思います。藤原の場合、細かく演じ分けるタイプではありませんが、その役を自分に寄せて演じているので、藤原にしか出せない雰囲気や、藤原にしかできない演技がある。だからこそ、これだけ長い間主役級として活躍しているのでしょう」(女性誌の芸能担当記者)

 クセのある役を演じ切れるのは実力がある証拠だろう。今回のドラマではいったい、どんな熱演をみせてくれるのか、楽しみだ。(ライター・丸山ひろし)