女子52kg級の中村美里にとってリオは雪辱の大会(写真:Getty Images)
女子52kg級の中村美里にとってリオは雪辱の大会(写真:Getty Images)

 萩野公介の競泳男子400m個人メドレー金メダルほか、4個の銅メダルを挙げた日本代表はリオデジャネイロ五輪の大会3日目を迎えた。

 日本時間の今夜、柔道に登場するのは女子52kg級の中村美里と男子66kg級の海老沼匡。中村といえば2008年北京五輪のとき19歳で銅メダルに輝き、「平成生まれのメダリスト」として一躍脚光を浴びたが、前回大会の2012年ロンドン五輪では初戦(2回戦)で敗退。その雪辱をリオで誓う。

 一方の海老沼は、今大会の柔道男子代表選手で唯一の五輪経験者で、ロンドン大会の銅メダリスト。だが、その結果には満足しておらず、今度こそ金メダルの気持ちでリオへ乗り込んだ。ライバルは世界ランキング1位に君臨する韓国のアン・バウルか。海老沼も優勝候補と目されているが、コンディション次第の部分もあるため、初戦の入りがカギを握る。

 そしてもうひとつ、ロンドン五輪団体銀メダルの立役者となった太田雄貴が登場するフェンシングも大きなみどころ。北京五輪個人戦で銀メダルを獲得した得意の種目フルーレで、自身のキャリアに唯一足りない五輪の金メダルを狙う。男子団体の出場がかなわなかったぶん、太田にかかる期待は大きい。

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