鈴木奈々(c)朝日新聞社
鈴木奈々(c)朝日新聞社

 モデルでタレントの鈴木奈々(27)が6月15日、都内で行われた商品発表会に出席。囲み取材で、政治資金私的流用疑惑で世間を騒がせている舛添要一東京都知事が辞職願を提出したことについて聞かれると、「私、茨城県民なんだけど、すごく怒っていたの。税金を使っていろんなところに旅行に行ったんだから!」「結構ムカついていたのでうれしいです」とコメント。次の東京都知事には「朝まで生放送をやっているおじいちゃんがいい。あのおじいちゃん、好きなんですよ」と田原総一朗氏(82)の名前を挙げた。

 高齢の田原総一朗氏にとって、次期都知事として鈴木から推薦されたことはとんだ迷惑だったかもしれない。そもそも、おバカキャラで売っている鈴木になぜ芸能マスコミはそんなことを聞くのだろうか?

 聞く相手を間違っているような気がするが、「鈴木の場合、おバカキャラのイメージとは裏腹に、意外と政治の問題が頭に入っているんですよ」と証言するのは女性芸能誌の編集者だ。

「ああ見えて鈴木は知的な番組に出たがっているんです。目指しているのはNHKの番組で、『NHKで冠番組をやってみたい』と本人も公言するほど。もちろん努力も欠かさず、新聞を読んで政治について勉強しているみたいです。例えば、テレビ番組で安保法案について聞かれ『私は反対です』と言い切りましたからね」

 そんな彼女だが、すでにお笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳(42)とフリージャーナリストの上杉隆(48)がMCを務める『淳と隆の週刊リテラシー』(TOKYO MX)という政治色の強い情報番組にレギュラー出演しており、そこでもさまざまな識者から知識を吸収しているのだろう。

「本人の発言によると、安保法案に反対したのは『0.1%でも戦争に巻き込まれる確率が増えると思うと、すごく不安で怖いから』という理由かららしい。ある番組では、集団的自衛権について、『日本が戦う、戦わないという問題になってきたんですよ』とまくしたてたこともあります。論理立てて『こうだからこういう風にすべき』と自分の考え方の筋道を説明できるようになれば、“文化人”に化ける可能性もある」(芸能関係者)

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