といっても、政治的な問題についてテレビで「良いか悪いか」「賛成するのかしないのか」キッパリと意見を言う姿勢はある意味すごいといえるだろう。今はおバカタレントなので「何を言っても許される」という風潮があるのかもしれないが……。

「『何を言っても許される』というキャラは本人が意識的に利用しているかも。前東京都知事の猪瀬直樹さん(69)が医療法人『徳洲会』グループから5000万円を受け取ったという問題で、受け取った現金を自宅に持ち帰る時に使ったカバンに5000万円が『入るか、入らない』という、コントのようなやりとりが話題になりました。その後、鈴木は猪瀬さんと共演したとき、第一声で『あれ? カバンないんですか?』と猪瀬さんに言い放ちましたからね。度胸が据わっているというか……。でも、ある程度『今の社会ではこういう問題が起きている』とインプットしていないと、この発言はできませんよ。政治や社会問題について勉強していることは確かでしょう」(前出の女性誌編集者)

 鈴木奈々による政治的発言は今はまだ“感想”の域を出ないが、自分の立場から発せられる素直な言葉に好感を持つ人も少なくないのではないか。さらに知識を積み重ねることで、政治や経済について饒舌に語りだす日が来たら面白い。(ライター・丸山ひろし)