また、初の五輪代表入りを果たした白井は、自身の得意種目である「ゆかと跳馬で完璧な演技をして絶対に頼られる選手になりたい」と五輪での自身の役割について語った。一方で、「唯一の学生なので合宿から声を出してチームが落ち込んだときにも勢いが戻せるような存在になりたい。チームの元気を保てるようにムードメーカーとして頑張りたい」と言い、最年少ながらチームを支える意気込みを見せた。

 昨年、イギリスで行われた世界選手権では悲願の団体金メダルを獲得したが、五輪での団体金メダルはアテネ五輪が最後だ。今回代表入りした選手は口々に2大会ぶりの「団体金メダルが目標」だと言い、内村も次のように話した。

 「ここにいるみんな同じ目標だと思うので、ここからチーム一丸になってそれに向かって切磋琢磨していきたい」

 世界王者の内村に「世界最強」だと言わしめるチーム。世界選手権に続き体操ニッポンの復権をかけて、リオ五輪に挑む。

(文・横田 泉)