男性的な部分がある一方で、女性成分が一般的な男性よりも多め。中性的な部分こそが、川谷氏の魅力だといえる。

「金スマ」で泣いていたベッキーが本気で川谷氏を好きだったことは言わずもがなだが、じゃあ川谷氏はどうだったのだろうか。本気でベッキーを好きだったのだろうし、その気持ちにうそ偽りはなかったとは思う。ただ、真剣に二人の将来まで考えていたかというと、はなはだ疑問だ。

 ベッキーのポジションは清潔感と好感度の上に成り立っていること。既婚男性との恋愛が表沙汰になったら彼女が積み上げてきたものは全て無に帰すこと。そんなことになったら交際どころではなくなること……これくらいのことは、もし彼がベッキーを本気で愛していて、本気で二人の将来を考えていたなら想像がついたはずだ。

 彼はベッキーとの将来を本気でシミュレーションしていなかった。だから、「誰に謝ればいいんだ」と逆切れしたり、勝手にインタビューに答えたりツイートをしたりと、事態の重大さを認識していないとしか思えない行動を取ったのだ。

 一方、ベッキーは既婚の川谷氏を本気で好きで、甘美な蜜月によって冷静な判断力をなくしてしまった。そんなことは生きていればよくあることだが、彼女の場合、既婚者との恋愛が数億円とも言われる損害につながった。「自分のような立場にある人間は恋愛相手にも、それを公開するタイミングにも慎重にならないといけない」と痛感したのは間違いないだろう。

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