ギャグ?本気? 給湯室でお茶を点てる“給湯流茶道”の奥深い世界 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ギャグ?本気? 給湯室でお茶を点てる“給湯流茶道”の奥深い世界

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松岡宏大dot.
給湯室の前で茶を点てる谷田半休家元(仮)(撮影/奥村智載)

給湯室の前で茶を点てる谷田半休家元(仮)
(撮影/奥村智載)

 給湯流は茶道具も独創的だ。骨董(こっとう)市で買ったアニメキャラのご飯茶わんや旅先で手に入れたスナックの湯飲み。掛け軸の代わりに飾られるのはなつかしのレコードジャケット。お菓子は出張先の土産として買ってきた瓦せんべいやまんじゅうなどが喜ばれる。

「お茶の世界には『見立て』といって、茶会のために作られてないものを茶道具に転用して楽しむ文化があるのですが、そういうイメージですね。たとえば給湯流では懐紙(着物の懐にいれておく紙で、菓子をとりわけたり、茶わんをふいたりするために使用)に見立てて名刺を使います。これは自分の肩書の上にお菓子を置いてしまおうというメッセージで、茶席では地位や身分の上下はないという千利休たちがかかげたコンセプトを現代版にアップデートした『見立て』です」

 そして、なによりこの茶席を盛り上げるのが家元(仮)谷田半休のトークだ。むしろ、これは茶席ではなくトークショーじゃないのかと疑ってしまうほど、そのトークの質は高い。狭い給湯室で繰り広げられる、未体験の不思議な茶席の雰囲気に飲み込まれ、給湯流茶道にハマる人が続出している。


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