ときには企業に頼まれ、福利厚生の一環として社内で一席設けることもあるという。また、2カ月に1度くらいのペースでイベントや茶席を開催しており、3月21日には、東京・御徒町で狂言とのコラボ企画「御徒町の宝石商がつむいできたエピソードを狂言にしてみた!茶会」が開催される予定だ。

 給湯流の目指すところはどこなのだろうか?

「給湯流の最終目標は、ジャニーズ事務所の給湯室でお茶を点てることです(笑)」

 全てがギャグのようだが、お茶の効用にもちゃんと注目している。

「たとえば社内の会議でイライラしているとき、お茶を飲むと『ま、いっか』という気分になったりしませんか? お茶の葉にはカフェインだけでなく、食物繊維やビタミンCも含まれている。さらにテアニンという物質がありまして、これが精神をリラックスさせるんです。目も覚めるけど、ホッとする。抹茶はキセキの飲み物なんです」

 なるほど、給湯流。仕事に疲れたときは、エナジードリンクを飲むのではなく、給湯室で抹茶を一服いただいてみるのも一興かもしれない。(文・松岡宏大)