日本国内で流通している落花生の約9割は外国産だ。しかし、国内産落花生の中で千葉県産は8割弱を占めていて、依然トップを誇っている(写真はイメージ)
日本国内で流通している落花生の約9割は外国産だ。しかし、国内産落花生の中で千葉県産は8割弱を占めていて、依然トップを誇っている(写真はイメージ)

 人気のゆるキャラ、梨の妖精ふなっしーの登場以来、すっかり梨のイメージが強くなった千葉県。しかし、ふなっしー以前は、千葉名物といえば「落花生(ピーナツ)」が定番だった。楽天トラベルが全国47都道府県の人気旅めしを調査した「旅めしランキング」でも、「ゆで落花生」が1位に選ばれているほどなのだ。

 千葉県を代表する農産物だけに、当然落花生を使った郷土料理がたくさん存在している。千葉県内では給食に出てくることで有名な「みそピー」(他にも落花生みそやみそピーナツなど呼び方はさまざま)はその代表だが、そのほかにも他県ではなかなかお目にかかれない料理もある。

 例えばご飯ものであれば「落花生おこわ」に「生落花生の炊き込みご飯」などは定番といえる。それ以外にも、カレーにピーナツバターまたは落花生そのものを細かく砕いて一緒に煮込んだ「ピーナツカレー」なども人気のようだ。

 それだけではない。当然のように落花生入りラーメンというものも存在している。ピーナツペーストをかけまわしたタイプのものから、砕いた落花生を入れたものや、落花生でだしを取っているものまで、バリエーションは豊富だ。担々麺などは、他県でもピーナツバターを入れて作るお店も多いためさほど意外性はないのだが、豚骨と落花生のスープで作られた「落花生ラーメン」などは非常に興味深い。

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