10年後、立場が入れ替わった浅田とメドベデワの日本対ロシアの対決に注目だ。

 もう一人のロシア勢は、もうすぐ17歳になるエレーナ・ラジオノワ。昨シーズンは、シニアビューの年にもかかわらず、GPファイナル銀、世界選手権で銅を獲得した。今GPシリーズでの最高得点211.32を、ロシア大会でマークしている。

 北米勢の華麗な演技も見逃せない。

 浅田の1歳下で、ベテランとしてフィギュアスケート界をけん引するアシュリー・ワグナー(米国)は、昨年のGPファイナルでは、唯一の20代選手として円熟した演技を見せ、銅メダルに食い込んだ。

 ワグナーと同じく米国勢で初出場となるのは、グレイシー・ゴールド。昨年は、ファイナル進出を決めながらケガにより出場を見送った。その悔しさを今年こそ氷にぶつける。

 そして、初出場といえば、日本の宮原知子が見逃せない。昨年の日本選手権で初優勝、初出場となった世界選手権では銀を獲得した伸び盛りの17歳。

 先日の日本大会(NHK杯)では、浅田を破り、SP・フリーともに自己ベストを更新して203.11点をマーク、初優勝を飾った。その勢いに乗って、ファイナルでの表彰台を狙う。

 誰が優勝してもおかしくない群雄割拠の女子のGPファイナル。宮原知子の初優勝なるか、はたまた、浅田真央の返り咲きなるか。