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生きるのが下手な子どもに必要なのは「戦略思考法」だった

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 経営コンサルタントの鈴木貴博氏が、物事や人生についての選択肢を増やすための思考法“戦略思考”に関して書いた『ぼくらの戦略思考研究部』(朝日新聞出版)。この本に込めた、生きるのが下手な子どもが、少しでもうまく生きていける方法とは?

*  *  *
 うちの子はとにかく生きるのが下手そうだ。いいことなのだが、とにかくまっすぐなのだ。しかもいつもやっかいなことを引き受けてしまう。誰もなり手がいないけれど誰かがやらなければならない仕事があるとする。引き受けるのはうちの子だ。そもそもやることが多すぎて、すべてのことに手が回っていない。

 戦略の専門家である私はかねがね、「戦略コンサルティングファームで一年目の新人が教わる戦略思考法を、今のうちから身につけていれば、こんなに苦労することはないのにな」と思っていた。

 何がいけないのかひとことで言うと、うちの子の考えには選択肢がないのだ。目の前に問題があるから、それを解決する。たくさん問題があれば、頑張って早く処理する。そんなことばかりしていると、他の子よりも確かに作業は早くなるが、新しい問題はどんどん目の前に登場する。

 どんなに処理能力を高めてもいつかは限界がくるのだ。なのにまっすぐに目の前の問題にとりくんでいくことを習慣にしている人は、うちの子に限らずいつか行き詰まる。

 私の専門領域の戦略思考とは、ひとことで言えば選択肢を増やす技術だ。

 目の前に問題があるからそれを解決しなければならないという考え方は、一本道の思考法だ。本当はもっと選択肢がある。

 目の前に問題がある場合、その問題を他の人に理解させるという行動をとれば、他の人が協力してくれたり、進んで解決したりしてくれるかもしれない。


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