山本耕史は、SMAPのメンバー以外ほとんど誰にも携帯番号を教えていなかった香取慎吾に猛烈アプローチして、番号をゲットした人物でもある。男にも熱烈なのか……! とビックリしたが、この逸話からも、彼が、簡単に心を開かない人の内側に分け入る情熱と、心の隙を察知できる敏感さを持った人物であることが分かる。

 そして、これは山本耕史じゃなくてもいえることだが、しつこくできる人は、しつこくする先にある幸せを知っている。だから自信を持ってしつこくできる。過去の数々の成功事例が、「傍から見たらストーカー、実際は恋愛の王者」たる山本耕史を作り上げたのだといえよう。

●「しつこいよ! でもストーカーじゃないよ!」を可能にするガイドライン

 では、普通の人が山本耕史に近づくためには、どうしつこく粘ればいいか。ガイドラインを考えてみた。

(1)接触は、昼・公の場・メールに限定
自宅やプライベートの行動エリアでの待ち伏せは怖がられるので絶対にダメ。また、SNSは話せる内容が限られており、いくら声をかけたところで本気と思われないのでむしろ逆効果。

(2)要求は控えめに、ラブは多めに
「会いたい会いたい」と自分の要求ばかり突きつけるとストーカーになるので、好意を伝えることをメインに。例えば「今、仕事の帰りです。今日は天気良かったですね」ではなく「仕事帰りに夕日を見ながら○○さんを思い出したよ」と書く。読んだ瞬間は寒気がした女性も、寝る前には布団の中で反すうしたりする。ラブソング風メールは侮れない。

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