AKB48の大島優子が普段の元気で明るい“アイドルの顔”を封印し、これまでに見たことのない色っぽい“オトナの女の顔”を、1月4日発売の週刊誌「AERA」のグラビアで披露している。
 撮影したのは、写真家・蜷川実花。蜷川がつくり出す毒気を含む神秘的な空間で、大胆な衣装をまとったセクシーな大島が、憂いのある表情を見せる。ぞくっとするような妖艶さがあり、普段テレビなどで見せる快活な大島とのギャップに目が釘付けになる。
 蜷川と言えば、2010年に大島が選抜総選挙で1位を取り、センターを務めた曲「ヘビーローテーション」のジャケット写真の撮影やミュージックビデオの監督を担当。その際、メンバーがセクシーなランジェリー姿で戯れる様子が話題になった。だが、今回のグラビアは、「ヘビロテ」の時のカワイイセクシーさとは違い、迫力のあるオトナなセクシーさだ。
 テーマは「脱皮」。大島がアイドルから女優として、少女から女として、まさに脱皮していくようなイメージが表現されている。
 中には、ヌーディーな上半身にジャケットだけを羽織った大島が、手で胸を隠しているショットも。グラマラスなスタイルも見どころだ。
 グラビアは全8ページ。大島ファンでなくとも、幻想的な写真自体を楽しめる。
 グラビアに加え見逃せないのが、「密談」と題し、AKB48総合プロデューサーである秋元康氏と大島が二人で語り合う対談ページだ。
 AKB48について、大島のこれからについて、女優業について、結婚観について……。生みの親であり、育ての親である秋元氏にだから語れる、大島の本音が吐露されている。
 特にAKB48ファンが見逃せないのは、二人が他のメンバーについて話すところ。指原莉乃、小嶋陽菜、渡辺麻友など、様々なメンバーの性格分析や面白いエピソードが赤裸々に語られている。
 大島については「長女のようなしっかり者」だから、これまでじっくり語り合うことがほとんどなかったと秋元氏。都内のホテルのバーで、まさに密談の雰囲気で行われた対話は、ほかでは聞くことのできない貴重な情報が満載だ。いまや国民的関心事となったAKB48の今後もかいま見える。
 このようなスペシャル企画が詰まる「AERA」は、一冊まるごと、秋元氏が「特別編集長」を務めた。「今の日本は無理と諦めずに、無理を超えることが大事だ」という秋元氏の問題意識が、全体を貫くテーマだ。
 無理を超えて再ブレークを果たした有吉弘行が表紙。大リーガー上原浩治らの無理超えストーリー、野田聖子氏や大前研一氏らによる無理を超えるための提言、苦境の時代にテレビでヒットを飛ばす敏腕プロデューサー列伝など、読みどころ満載だ。