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スポーツ選手が本番前に音楽を聴く本当の理由

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 2月に開かれたフィギアスケート4大陸選手権で、今シーズン世界最高点を獲得し、優勝した浅田真央選手。少しのミスも許されない緊張感が漂う中、見事にトリプルアクセルを決め、素晴らしい演技を見せた。

 そんな浅田選手が本番直前までイヤホンで音楽を聴いているところをよくテレビで目にする。浅田選手に限らず、スポーツ選手がイヤホンで音楽を聴いている姿を覚えている人も多いだろう。

 浅田選手が2010年のバンクーバー五輪でライバルのキム・ヨナ選手への大歓声を「イヤホンのボリュームを上げて音楽を聴いていた」とインタビューで語っていたように、自分の好きな音楽を聴くことで、自分の世界に集中することができることは誰しも経験があるはずだ。

 それだけでなく、戦略PRコンサルタントの井上岳久氏は「緊張して脈拍がどんどん速くなってしまうのを、一定のリズムを刻む音楽で落ち着かせる役割もあるのではないか」と著書『人生を変えるプレゼン術』で指摘している。

 井上氏によれば、母親が赤ちゃんを眠りにつかせるのに、背中をゆっくりとしたリズムで叩いてあげる行為と一緒だと言う。そのリズムが母親の胎内を思い出させ、赤ちゃんは非常に安心できるそうだ。

 神奈川県にある「横濱カレーミュージアム」の総合プロデューサーも務めている井上氏は、社会に出てから、毎日プレゼンをしているかのような生活を送ってきたプレゼンの達人。そんな井上氏から、「自分はプレゼンが苦手だ」と思っている人へのアドバイスは、プレゼン前に浅田選手のようにリズムをとるということだ。恐らくプレゼンに苦手意識のある人のほとんどが「あがり性」。一定のリズムをとることで心を落ち着かせて、本番に挑むことができる。

 しかし、プレゼン前にイヤホンで音楽を聴くことができない場合も多い。そんな時は、ひざの上で軽くリズムをとることや、手をグーパーと開いたり握ったりするだけでも効果があるとのこと。

 スポーツの世界でも、会社のプレゼンでも、緊張したままでは、本来の力が発揮できないのは同じ。スポーツ選手の技を盗んで、自信を持ってプレゼンに挑んでみてはいかがだろうか。


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