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ダアちゃんっていうのはいまわが家で飼っている大型犬、12歳のゴールデンレトリバー(写真、雄)の愛称である。
正式な名前はダアウエイ(大偉)という。四川大学に留学したことのある娘がつけた中国語の名前である。
82歳になる私だが、根っからの犬好きだ。学生時代に2年間の下宿生活を経験したが、それ以外は子どもの時から今日に至るまで、飼い犬と一緒でなかったことはない。
しかし、年をとって気が弱くなってしまったのか、以前飼っていたメリー(雌)とハリー(雄)という犬を相次いで亡くしてからは、犬を欲しいという気持ちにブレーキをかけてきた。
身近な愛情の対象を失う悲しみをもう味わいたくないのと、これから子犬を手に入れても、大型犬で10年ちょっとだという犬の生涯に責任が持てそうにないからである。
子は親を見て育つという。親が犬に目がないと、子も相当の犬好きとして成人してしまうものらしい。
そんなふうに育った娘が、ダアちゃんを突然引き連れてきた。だから戸主・世帯主は私だが、ダアちゃんは私が求めたものではないし、飼い主でもないのである!
そうなると、孫を可愛がるように、もうべたべた。むちゃくちゃに可愛いし、可愛がってしまう。
ダアちゃんもそれに乗っかって、少し図々しいんじゃあないのといえそうな生活態度をとっている。
私が横たわったのと同じくらいの図体で、茶の間の中央に四肢を伸ばして寝転がり、平然としている。また、こちらが構ってやらないと、猫パンチならぬ犬チョッカイを仕掛けてきて、テレビを見ている私を前脚でつつく。
そんなうれしい犬との生活がいましばらく続きそうなわが家である。
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