第1134回 “川”の字布団 真ん中いつもゴン 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1134回 “川”の字布団 真ん中いつもゴン

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 権太郎(通称ゴン、写真)です。
 17年前の正月、年賀を兼ねてやって来た長男が、「忘年会のビンゴゲームで当たった1等賞の賞品」だと、小さな段ボール箱を差し出しました。箱を開けると生後1カ月ほどの可愛い子犬がキョトンとした顔で入っていました。夫婦2人きりでは寂しいだろうと息子は言い、「これラブラドルだよ。すごいだろう?」と自慢げでした。
 ゴンは、私たちが家の中にいる間はいつも後を追いかけ、離れません。車での外出の際は後部座席が指定席。朝夕の散歩もいつも3人一緒でした。
 夜は和室に川の字に布団を敷き、もちろん真ん中が可愛いゴンの布団です。
 彼は食欲旺盛でどんどん成長しましたが、3カ月を過ぎたころ、垂れていた右の耳がピンと立ちました。
 あれっ! では、ラブラドルではないってこと?
 そしてさらに2カ月後、左の耳も立派に(?)立ち上がり、やがて13キロの中型犬になりました。ゴンは雑種だったのです。
 顔立ちは実に柔和。柴犬のような俊敏さもなく、おっとりしています。
 近所の子供たちには、優しい表情と人懐っこさが受けて、ゴンちゃん! ゴンちゃん!と大人気。門柱の表札にも新しく、私たちの名前の次に“権太郎”と記しました。
 そして今、ゴンは17歳。人間ならとうに80歳を超えているでしょう。ゴンは相変わらず、川の字の真ん中の自分の布団で、思い切り手足を伸ばして熟睡しています。
 最近は認知症が少し進行し、朝夕の食事の後、まだご飯をもらっていないとアピールすることが多く、そのせいか肥満が目立つようになりました。その対策に苦慮していますが、ゴンは元気です。

(渡辺順二さん 千葉県/79歳/無職)

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(更新 2015/7/16 )


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