第8回 リトアニア 美しい町並と大量虐殺の記憶

2014/04/28 17:06

 昨夏、ロシア、ウクライナ、バルト三国を周遊中にリトアニアに立ち寄った。ここは、第二次世界大戦中、杉原千畝という日本人外交官が、当時ヨーロッパで迫害されていたユダヤ人などに人道的見地からビザを発行して、避難するのを助けた国だ。ガイドブックを読むと、首都ヴィリニュスには、他のバルト三国の首都と同じように世界遺産に指定された美しい旧市街が残されている一方、ユダヤ人の国立ユダヤ博物館ホロコースト展示館や旧KGBの建物を利用したリトアニア人大量虐殺犠牲者博物館などがあるという。日本で普通に暮らしている限りは到底思い至らない残忍な歴史の展示で、ガイドブックを読んだだけでも恐ろしさにどきどきしてしまった。しかし、そのような集団による暴力について知っておく必要があると思い、ヴィリニュスの町を散策するときに、それらの博物館も訪れることにした。

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