アデル、“Carpool Karaoke”最終回で親友ジェームズ・コーデンと感動の共演
アデル、“Carpool Karaoke”最終回で親友ジェームズ・コーデンと感動の共演

 米CBSのトーク番組『レイトx2ショーwithジェームズ・コーデン』が、2023年4月末に放送終了となる中、アデルが人気コーナー“Carpool Karaoke”(カープール・カラオケ)の最終回に登場した。

 8年間に渡り番組のMCを務めたジェームズ・コーデンの親友であるアデルは、彼へのサプライズという形で出演し、互いの人生やキャリア、そして友情について語り合った。4月24日に公開された動画は、アデルがジェームズの家に現れ、シンバルを使って寝ている彼を起こすところから始まる。「番組のラスト週、私があなたを職場まで運転するわ」とアデルはまだ寝ぼけた親友に宣言している。

 車に乗ると、両者は「Rolling in the Deep」「Love Is a Game」などのアデルの数々のヒット曲を聞きながらドライブを始める。運転はアデルが行い、ジェームズは普段と違って助手席に座っている。ジェームズはこの人気コーナーを2015年に開始した際、「地球上の全ての人が“ノー”と言った。でも突如、マライア・キャリーが出演をOKしてくれたんだ」と振り返った。また、「スティーヴィー・ワンダーが色々評価を変えてくれた。彼が出てくれたおかげで他のアーティストも“スティーヴィーが出てるなら自分も”となったんだ」とジェームズは付け足した。

 アデルの「I Drink Wine」が流れると、車内のムードは一気にシリアスになった。リリースから約1年半後、アデルはジェームズ一家との合同家族旅行の帰りの会話が同楽曲のインスピレーションの一つだったことを明かした。帰りのドライブ中、ジェームズは自身が「仕事やインターネット上のこと等」に押しつぶされそうになっていることをアデルに明かし、そこから二人は6時間に渡って会話を続け、これが「I Drink Wine」の歌詞につながったとのことだ。今回のカープール・カラオケで改めてジェームズは「(この曲は)あの日自分が感じていたこと全てだ。君がそれを見事に楽曲に落とし込んでいたことに感服したよ」とアデルに伝えている。

 アデルは目に涙を浮かべながら「あの年は“自分が大人であること“に対して責任を感じる必要性を初めて覚えた年なの」と話し、隣のジェームズも釣られて言葉に詰まる。「その前年、私はサイモン(・コネツキ)と離婚したけど、あなたと(あなたの妻の)ジュールズや子どもたちは私のケアをしてくれたわ」と振り返った。

 車がCBSスタジオに到着すると、アデルは「あなたは私の一番の親友。本当に寂しくなるわ」とジェームズに伝えた。

 先日カープール・カラオケの最終ゲストとしてBLACKPINKとディディを迎えたジェームズだが、米バラエティ誌との惜別インタビューにて、今回のアデルのサプライズが自身にとってどのような意味を持っているか語った。「彼女がわざわざ自分のためにあれをしてくれたという事実、彼女自身が“私が彼を仕事に連れて行くというのは?”と提案したという事実、どれも本当に特別なんだ。なぜなら、あの映像で見られるのは“1週間差でロサンゼルスに引っ越した二人の友人”。その内の一人が残り、もう一人は帰国する。本当に感情を揺さぶられるシチュエーションだよ。たまたま片方が世界で一番ビッグな歌手だというおまけ付きだしね」とジェームズは説明している。