『モーターヘッド/ラウダー・ザン・ノイズ』のアートワークを手掛けたTokyo Hiroとは
『モーターヘッド/ラウダー・ザン・ノイズ』のアートワークを手掛けたTokyo Hiroとは

 映画『モーターヘッド/ラウダー・ザン・ノイズ』のアートワークを手掛けたTokyo Hiroのエピソードが明かされた。

 40年間にわたってモーターヘッドを率いたレミー・キルミスターが2015年12月28日に伝説となってから今年で6年。『モーターヘッド/ラウダー・ザン・ノイズ』は12月24日からシネマート新宿、シネマート心斎橋、京都みなみ会館、福岡 KBCシネマ、12月25日から名古屋シネマテークで上映される。

 ロサンゼルス在住の日本人アーティストTokyo Hiroは、モーターヘッドの象徴的アイコン「Warpig」を描いた人物。古くからの友人がモーターヘッドのクルーであり、何度もレミーに会える機会があった。2013年頃、その友人から「レミーとマネージャーが話があるから会場に来てくれ」と言われライブ前に控室に行くと、レミーに「モーターヘッドのデザインをしないか?」と誘われ、即答で承諾。次の日からすぐに制作に取りかかり、そのデザインはマネージメント、レミーからもOKが出されTシャツとして販売されることになる。「次も頼むってHiroに言ってくれ」とレミーが気に入っていたと友人から聞いたとのこと。

 レミーやモーターヘッドのクルーと私生活で家族のように交流し、グッズのデザインを時々頼まれるようになったTokyo Hiroは「多くのバンドやブランドのデザインをさせてもらってきましたが、Queenのロジャー・テイラーにタトゥーを彫って以来の緊張でした」「僕が最初に描かせてもらったモーターヘッドのデザインは、レミーにプレゼントしました。まさか飾ってくれるとは思っていませんでしたが、レミーの家の玄関のドアに貼ってくれていたのを見て嬉しかったのと同時に、この時、強くレミーとモーターヘッドへの忠誠心も生まれました。お陰様で、モーターヘッドファンのバンドやブランドからWarpigやそれっぽいのを描いて欲しいと依頼があるのですが、当たり前ですがWarpigはモーターヘッド以外には描かないと断り続けています」と明かしている。

 レミー亡き後もマネージメントとは友好関係にあり、レミーのメモリアルのデザインや、レコードストアデー用のシングルのジャケットなどをデザイン。昨年の12月に受けた最後の依頼が『ラウダー・ザン・ノイズ』のジャケットデザインだった。何枚か描いたうちの1枚をアルバムカバーに、他のものを中面になどに使うということでミッキー・ディー、フィル・キャンベルと共にアイデアを練った。ジャケットは時間の関係で、Tokyo Hiroの描いたWarpigに他のデザイナーがバックグラウンドをつけたものが最終版となった。

 「手に取った時の悦びは今でも忘れません。モーターヘッド初のTattooerとして、日本人として、モーターヘッドの歴史の一部になれたのは、僕にとってすごく名誉なことです。モーターヘッドは解散してしまいましたが、モーターヘッドの音楽がある以上今後も携わっていけたらと思っています」。

 現在、Tokyo Hiroが描いたウォーピッグを使用した映画『モーターヘッド/ラウダー・ザン・ノイズ』の完全非売品B2ポスター付前売券が映画上映劇場窓口にて販売中。

◎映画情報
『モーターヘッド/ラウダー・ザン・ノイズ』
2021年12月24日(金)~12月30日(木)シネマート新宿、シネマート心斎橋、京都みなみ会館、福岡 KBCシネマで1週間限定上映
2021年12月25日(金)~12月30日(木)名古屋シネマテークで6日間限定上映
出演:
レミー・キルミスター
フィル・キャンベル
ミッキー・ディー
上映時間:74分
配給:ビーズインターナショナル

https://www.youtube.com/watch?v=Na540sd3v8Q

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