2021年3月16日に米アトランタで起きた銃乱射事件をきっかけに、昨年から米国で急増しているアジア人差別と暴力を非難する声が世間から上がる中、リアーナ、ジャスティン・ティンバーレイク、CL、ファレル・ウィリアムス、アリアナ・グランデなどのアーティストたちもメッセージを発信した。
リアーナは、「昨日アトランタで起きたことは残忍で悲劇的であり、決して偶発的な事件ではない。AAPI(アジア系/太平洋系アメリカ人)に対するヘイトが至る所で延々と続いていて非常に不快!アジア人コミュニティーを思うと私は胸が張り裂ける思いで、亡くなられた方々の愛する人々に心からお悔やみ申し上げます。ヘイトを止めさせなければならない」とSNSに投稿した。
アリアナは、「メディアも責任を取らなければならない。このような“事件”は、“アジア系アメリカ人に対する憎悪犯罪”とそのとおりに呼ぶべきだ。これらの犯罪行為は憎悪犯罪として起訴されるべきだ」と自身の思いを添えながら、さまざまな支援情報をインスタグラム・ストーリーズに投稿している。
アトランタのマッサージ店など3店舗で銃を乱射し、8人の命を奪った罪で21歳の白人男性が逮捕されている。容疑者は、犯行の動機を“性依存”と説明したとされるが(被害者は1人を除いて全員女性だった)、警察はヘイト・クライムの可能性を除外していないと米紙ニューヨーク・タイムズが報じている。殺された8人の内6人がアジア系だったことは無視できないと、全米の政治家や地域リーダーたちも声を上げている。
2NE1の元メンバーCLは、「我々は団結する。#StopAsianHate」と、Stop AAPI Hateを支援するGoFundMeのリンクと共にツイートした。このNPOは、新型コロナウイルスのパンデミック開始後から増加の一途をたどる、アジア系/太平洋系アメリカ人に対する差別や暴力行為に対抗するために設立された団体だ。
ファレルは、「もうたくさんだ。昨晩(起きたこと)は、国内テロで罪のない命が失われたさらなる事例となってしまった。アジア系の兄弟姉妹たちを守らなければならない。今すぐアジア人ヘイトを止めろ」と投稿している。
また、ジャネット・ジャクソンが、「アジア人コミュニティーのために胸が張り裂ける思いです」とツイート、メラニー・フィオナも、「アジア人ヘイトを止めろ。ホワイト・テロリズムを止めろ。ブラック・ライヴズ・(スティル)・マター(黒人の命はまだ重要だ)」と投稿している。Rina Sawayamaは全て大文字で、「どのコミュニティーに対する犯罪も、我々全員に対する犯罪だ。殺されたアジア人女性たちのご冥福をお祈り致します」と投稿し、キム・カーダシアンも反アジア暴力に対抗するためのリンクを自身のSNSで紹介している。