故マック・ミラー、死亡時に所持していた薬物を販売した男が逮捕
故マック・ミラー、死亡時に所持していた薬物を販売した男が逮捕

 故マック・ミラーの死に関連し、3人目の男が薬物がらみの容疑で逮捕、起訴された。

 2019年9月24日に公開された裁判所文書によると、スティーブン・ウォルター(Stephen Walter)は、ミラーが死亡時に所持していたフェンタニル入り偽造オキシコドン錠を販売した疑いがもたれている。2018年9月7日に26歳の若さで死去したミラーの死因は、コカイン、アルコール、フェンタニルの過剰摂取だった。フェンタニルは強力なオピオイドの一種で、近年米国で多くの命を奪い社会問題化している鎮痛剤依存の一因となっている。

 ウォルターが販売した錠剤は、キャメロン・ペティット(Cameron Pettit)という別の男がミラーに売ったとされる。また、ウォルターの“ランナー”(密売人)としてペティットに薬物を届けた容疑で、ライアン・リーヴィス(Ryan Reavis)という男性も今週米アリゾナ州で逮捕されている。ペティットは2018年8月までウォルターから薬物を受け取っていた。

 3人の容疑者は、直接ミラーを死亡させた罪では起訴されておらず、罪状認否もしてない。ウォルターは、2005年の薬物犯罪で執行猶予中だったため、違反行為の罪で懲役5か月の刑を言い渡され、勾留されている。検察側は、彼が逃亡する恐れがあるとして裁判まで釈放しないよう求めている。

 ペティットは9月4日に連邦裁判所で起訴された。10月10日に罪状認否が行われる予定だ。