スリップノット、最新作で全米1位を獲得した感想や制作秘話を語る「一種の証明みたいなもの」
スリップノット、最新作で全米1位を獲得した感想や制作秘話を語る「一種の証明みたいなもの」

 テイラー・スウィフトとトゥールの新作リリースが迫る中、スリップノットの『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』が先月米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得し、彼らにとって3作連続の全米首位デビュー・アルバムとなった。

 「結構いい気分だよ」とギタリストのジム・ルートが米ビルボードに語っている。彼は、「一種の証明みたいなもんだからさ。一生懸命努力して、それが報われることを願ってるわけで。1位を獲得するのはつまり現実的だってことで、多くの人の声だから、いい気分だよ」と喜んでいる。

 5年ぶりとなるスタジオ・アルバムを制作している間、どんなものが生まれるのか懐疑的な気持ちになることもしばしばだったとルートは振り返っている。制作当時について彼は、「初期の頃の自分の意見は、“これは全部最悪だ。アルバムに入れてもいいようなアレンジは1個くらいしかない。全部ボツか、やり直しか、もっと曲を書かないと”って考えていた」と笑いながら明かし、ショーン・“クラウン”・クラハンの言葉に助けられたと語っている。

 「あいつは首を横に振りながら、“兄弟、ここにあるのが何なのか教えてやるよ。これはすげーよ。これまでやってきたことをやり続ければ、最高のものができるから”って言ってくれた」と言う彼は、「あいつは正しかったよ。最初の頃、俺は疑問を多く抱いていたけれど、自分の中で迷っていたり、問題があると思っていたり、心配だった曲は1つを除いて全てアルバムに収録された。(疑うのが)性格なんだと思う」と話している。

 スリップノットは、2008年の『オール・ホープ・イズ・ゴーン』のレコーディング・セッションで誕生していた11曲をいつかリリースする予定でいるそうだ。『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』の収録曲「マイ・ペイン」もその頃に書かれ、その後も作業が続けられていた曲だが、ほかの楽曲はもっと完全にまとまったものになっているとルートは明かしている。

 「レコーディングしていた頃から話していたんだ。(2008年の楽曲が)どうなるかはまだはっきりとはわからない。別途(まとめて)リリースするか、または今後のスリップノットのアルバムに一部を収録するかもしれないし。まだメンバー同士で深く話し合っていないから、俺にもよくわからない。どうなるか様子を見るしかないね」と彼は語っている。