『ストレンジャー・シングス』効果であの名曲がリバイバル・ヒット中、全米でのストリーミングが2,063%増
『ストレンジャー・シングス』効果であの名曲がリバイバル・ヒット中、全米でのストリーミングが2,063%増

 Netflixの人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3フィナーレで、1984年の世界的ヒット曲「ネバーエンディング・ストーリー」が使用されたことから、同名映画のサウンドトラックに収録されていたこの曲が予期せぬリバイバル人気を得ている。

 「ネバーエンディング・ストーリー」を歌っているカジャグーグーの元メンバー、リマールは、ストリーミングやダウンロード数が急上昇していることは知っていたが、実は『ストレンジャー・シングス』を見たことがなく、甥っ子に指摘されるまでその影響力を理解していなかったと米ビルボードに明かしている。

 60歳の彼は、「かなり驚いたよ」と述べ、「82歳の母親と、23歳の甥っ子と車に乗っていた時に、SNSでコメントをいくつか見たんだ。“ところでさ、ジョシュ、僕の曲が‘ストレンジャー・シングス’とやらにフィーチャーされているみたい”となんとなく言ったら、彼が大騒ぎし始めたんだ。“オーマイゴッド、おじさん、それってすごいことだよ!”って言うんだよ。後部座席で彼がパニックになっているのを見て、“うわ、これってもしかしたら意味のあることなのかも”と気付いた」と話している。

 ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』(1979年)が原作の映画『ネバーエンディング・ストーリー』のテーマ曲は、2019年7月4日に終わる週のダウンロード数は微々たる数字だったが、7月11日で終わる週には3,000ユニットまで上昇した。同様にストリーミングも、88,000回から191万回まで2,063%も跳ね上がった(オーディオ/ビデオの合計)。ライノ・レコードが7月11日に公開した公式ミュージック・ビデオは、現時点で90万回以上視聴されている。

 『ストレンジャー・シングス』のエル役ミリー・ボビー・ブラウンによる、曲に合わせてリップシンクする#NeverEndingChallengeがSNSで拡散され、彼女の投稿に540万以上の“いいね”がつけられるのと並行し、リマールのSpotify月間リスナー数も1週間で30万人から100万人以上に跳ね上がっている。

 『ストレンジャー・シングス』シーズン3は、7月4日に配信された。「ネバーエンディング・ストーリー」が使用されたのは、仲間とともに世界を救おうとするダスティン・ヘンダーソン(ゲイテン・マタラッツォ)が、天才ガールフレンドのスージー(ガブリエラ・ピッツォーロ)が実在することを懐疑的な友人たちに証明し、彼女の助けを借りるために、二人でアマチュア無線を通じてこの曲をデュエットするというシーンだ。