<ライブレポート>クリストファー・クロス来日ツアーが開幕 “Mr. フラミンゴ”のAORサウンドに包まれるひと時
<ライブレポート>クリストファー・クロス来日ツアーが開幕 “Mr. フラミンゴ”のAORサウンドに包まれるひと時

 エヴァーグリーンなAORサウンドで聴くものを魅了する“Mr. フラミンゴ”、クリストファー・クロスの来日ツアーが2019年5月5日にビルボードライブ東京公演よりスタートした。

 約1年ぶりとなる今回の来日公演。会場のスクリーンにはクリストファーを象徴するフラミンゴのアートワークが映し出され、集まった多くのファンが彼の登場を待ちわびていた。会場が暗転し、まずはバンドメンバーが登場。そして、MCのアナウンスと共にギターを抱えたクリストファーがステージに登壇すると、ファンからの“おかえり”と言わんばかりの温かい拍手に包まれ「All Right」から来日公演初日のステージが開幕した。「1年ぶりに日本に戻ってこられて嬉しいよ、ありがとう!」と挨拶を挟むと、グラミー賞受賞曲「Sailing」を披露。会場からの大きな歓声に包まれる中、クリストファーの美しいクリスタル・ヴォイスが響き渡る。

 アコースティックギターに持ち替え、イスに腰掛けると、「もう年だからね。2日前に誕生日を迎えて68歳になったんだ。ジェリー・レオニード(Piano, Keyboards)も僕と同じ誕生日でね。彼なんてまだ67歳だよ。(笑)」とジョークを飛ばすと、会場は誕生日を迎えたばかりの2人への大きな拍手と温かな笑い声で包まれた。1979年のデビューから現在まで、40年に渡りAORシーンで活躍し多くの名曲を生み出してきたクリストファー・クロス。ここ日本でも大ヒットした「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」など、色褪せない彼のサウンド世界へと更に引き込まれていく。

 今回のステージでは、デビュー・アルバム『南から来た男』の楽曲はもちろん、2017年リリースの新作『Take Me As I Am』からは彼のヒーローだというジョニ・ミッチェルに捧げた「Roberta」も披露し、懐かしくも現役感溢れる心温まるメロウなAORサウンドをたっぷり聴かせてくれた。

 来日ツアーは、本日(5月6日)と明日(5月7日)も東京で開催され、8日に大阪、10日に福島・郡山、そして11日に宮城・仙台で最終日を迎える。

Photo by Yuma Totsuka

◎公演情報
【クリストファー・クロス】

〈東京公演〉
2019年5月5日(日・祝)・5月6日(月・祝)・5月7日(火)
ビルボードライブ東京

〈大阪公演〉
2019年5月8日(水)
ビルボードライブ大阪

〈福島公演〉
2019年5月10日(金)
けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター)(大)

〈仙台公演〉
2019年5月11日(土)
仙台銀行ホール イズミティ21(大)