<ライブレポート>Spotifyが注目する若手アーティストが集結 【Early Noise Special】を振り返る 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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<ライブレポート>Spotifyが注目する若手アーティストが集結 【Early Noise Special】を振り返る

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<ライブレポート>Spotifyが注目する若手アーティストが集結 【Early Noise Special】を振り返る

<ライブレポート>Spotifyが注目する若手アーティストが集結 【Early Noise Special】を振り返る


 世界最大の音楽ストリーミングサービス・Spotifyが、3月28日、東京・EX THEATER ROPPONGIにて【Spotify presents Early Noise Special】を開催した。

 Spotifyが次にブレイクするアーティストを選び、1年を通してバックアップしていくプロジェクト<Early Noise>。同プロジェクトでは、今後活躍が期待されるニューカマーの楽曲を集めたプレイリストと、それに連動したライブイベント【Early Noise Night】を定期的に開催し、数々の新人アーティストを応援し続けてきた。今回の【Early Noise Special】では、それらのプレイリストやライブを通じて躍進を遂げたアーティストたちが再集結。本稿では、大盛況となったライブの模様をレポートする。

 トップバッターは、レペゼン地球のゴリラッパー・あっこゴリラ。大量のスモークがステージを覆う中、「100%AKKOGORILLA」をバックに勢い良く登場。すかさず「ゲリラ×向井太一」をドロップする。音楽への愛をユニークに描いたこの曲は、SpotifyのCMソングとして、2017年末から2018年始にかけてオンエアされていた。そんなお馴染みのナンバーでフロアを鷲掴みにした後は、おばあちゃんリスペクトソング「グランマ」、等身大のリリックが沁みる「余裕」で、さらにバイブスを上げていく。「自分で選んだ自分が一番サイコーだ!」とラストの「GRRRLISM」では、持ち前のたくましさを存分に見せつけ、イベントのスタートを豪快に切って見せた。

 今回のイベントでは、特殊効果が多くのシーンで使われていたのが印象的だった。その中でも、特に印象的だったのがビッケブランカだ。ライブは、今の季節にぴったりな春うた「ウララ」からスタート。花道を軽快なステップで駆け抜けながら、ハッピーな高揚感をオーディエンスと共有していく。Spotify愛に溢れたMCを挟み、彼の持ち味であるグッドなメロディと、ハイトーンボイスが光るバラード「まっしろ」へ。ラストサビでは、数多のシャボン玉がフロアを埋め尽くし、幻想的な光景を作り上げた。続く「Winter Beat」では、ウィンターソングにも関わらず、炎の特殊効果が飛び出すユーモアな一幕もあり。短い時間ながらも、抜群のポップセンスが凝縮されたステージだった。

 EX THEATER ROPPONGIに心地良い風を吹かせたのは、3番手のSIRUPだ。1曲目は、Honda「VEZEL TOURING」CMにも起用されている「Do Well」。ライブの冒頭から「自由に!何してもいいよ!」と煽る通り、彼のスタイルはどこまでも自然体。ブラックミュージックを基調としたグルーヴィーなナンバーに、会場はたちまちダンスフロアへと変貌を遂げる。身も心も熱くなった後は、「ちょっとチルしよか」と「LOOP」へ。ゆったりとしたビートと、それに乗っかるシルキーな歌声に、誰もが耳を傾ける。ライブ終了後、2曲のみの演奏に客席から惜しむ声が上がると、「またライブ来てください」と笑顔でステージを去っていった。

 4組目は、2011年結成の2ピースバンド・ドミコ。彼らも2曲のみの演奏だったが、その存在感を十二分に発揮したライブだった。夏の茹だるような暑さを想起させる「ベッドルーム・シェイク・サマー」で、サイケデリックな音の海を作ったかと思えば、「ペーパーロールスター」では、ぐちゃぐちゃに歪んだギターと、マシンガンのように衝動的なドラムで、オーディエンスの脳天をぶち抜いていく。ステージにどっしりと構えた2人が創り出す唯一無二の世界観は、生のライブでこそ感じられる生命力に満ち溢れていた。

 「みなさん楽しんでますかー!」と元気良く登場のは、1999年生まれのR&Bシンガー・RIRI。4人のダンサーを引き連れ、さっそくオープニング・ナンバー「That’s My Baby」を投下。きらびやか且つパワフルな歌声と、チャーミングなキャラクターで、会場中の視線を釘付けにしていく。2曲目には、ゲストにKEIJUを迎え、新曲「Summertime (with KEIJU)」を披露。続く「HONEY」でも、圧倒的な歌唱力とパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。ライブ終了後のMCコーナーでも、「本気でグラミーを獲れるアーティストになりたい」と宣言しているように、さらに大きな舞台を期待したくなるようなステージだった。

 6組目は、2月に新アルバム『Blank Envelope』をリリースしたばかりのNulbarich。一際大きな歓声に包まれながら、「It’s Who We Are」でライブはスタートする。本イベントのメインMCであるハリー杉山曰く、Nulbarichは「一言で言うなら“グルーヴィー”」。その言葉を体現するかのように、屈強なリズム隊と華やかなギター&キーボードが、濃厚なグルーヴを生み出していく。さらに、JQのソウルフルなボーカルが映える「VOICE」、ディスコティックな「Zero Gravity」と踊れるナンバーを連投。ライブの終盤では、3月31日より始まる『Blank Envelope』を引っ提げた全国ツアーに向けての意気込みを語り、その気持ちが詰まっているという「Almost There」を披露。新たなフィールドを予感させるような力強いステージで、この日のライブを完遂した。

 トリ前を任されたのは、エド・シーランを彷彿とさせるループマシンを駆使した弾き語りで、注目を集めるシンガーソングライター・ReN。ソロアーティストが多い今回のイベントの中でも、唯一のソロパフォーマンスとなった。冒頭2曲は「Life Saver」「What I'm Feeking」といったライブ定番曲を投下。独特な緊張感の中、歌とアコースティックギターを次々と重ね、今日この日しか作れないトラックを作っていく。さらに「いい気分なので新曲やります」と披露した「HURRICANE」では、手元のサンプラーも使用。スリリングに繰り広げられるライブ感満載のステージに、終演後には大きな拍手が巻き起こった。

 約3時間に及んだライブもついに終盤。トリを飾るのは、Official髭男dismだ。「ノーダウト」のお馴染みのイントロが始まると今日一番の歓声が上がり、フロアは瞬く間に熱気に包まれる。彼らのルーツであるブラックミュージックとメタルが入り混じったパワフルなナンバー「FIRE GROUND」では、炎の特効も飛び出し、会場はさらに熱を帯びていく。藤原聡(Vo.&Key.)曰く、今回のライブは、Spotifyでよく聴かれている楽曲でセットリストを組んだとのことで、後半戦では「115万キロのフィルム」「Stand By You」と、Spotifyで人気の楽曲が立て続けに披露された。ラストナンバー「Stand By You」では、多幸感に溢れた大合唱を巻き起こし、今夜のイベントを大団円で締めくくった。

 終始アットホームな雰囲気に包まれていた今回の【Early Noise Special】。今日の出演者がこれからさらに飛躍する事を期待しつつ、また新たな才能が<Early Noise>から現れるのが楽しみになるような一夜だった。

Text:Mika Fuchii


◎公演情報
【Spotify presents Early Noise Special】
2019年3月28日(木)
東京・EX THEATER ROPPONGI
提供:Spotify / GYAO!

≪セットリスト≫
<あっこゴリラ>
1.100%AKKOGORILLA
2.ゲリラ×向井太一
3.グランマ
4.余裕
5.GRRRLISM

<ビッケブランカ>
1.ウララ
2.まっしろ
3.Winter Beat

<SIRUP>
1.Do Well
2.LOOP

<ドミコ>
1.ベッドルーム・シェイク・サマー
2.ペーパーロールスター

<RIRI>
1.That’s My Baby
2.Summertime (with KEIJU)
3.HONEY

<Nulbarich>
1.It’s Who We Are
2.VOICE
3.Zero Gravity
4.Almost There

<ReN>
1.Life Saver
2.What I’m Feeling
3.HURRICANE

<Official髭男dism>
1.ノーダウト
2.FIRE GROUND
3.115万キロのフィルム
4.Stand By You


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