スティーヴン・マルクマス、約18年ぶりとなるソロ作はエレクトロニック・アルバム
スティーヴン・マルクマス、約18年ぶりとなるソロ作はエレクトロニック・アルバム

 ペイヴメントのメンバーとしても知られるスティーヴン・マルクマスが、18年ぶりのソロ・アルバム『Groove Denied』を、2019年3月15日にリリースする。

 『Groove Denied』は、昨年スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス名義でニュー・アルバム『Sparkle Hard』を発表したスティーヴン・マルクマスが、多くの人々に語っている“受け入れられなかった”エレクトロニック・アルバム。

 アルバムに純粋なインストゥルメンタル曲は収録されておらず、全曲巧妙にゆがんだメロディーと直球ではない歌詞をマルクマスが繋ぎ合わせた厳密な“歌”となっている。『Groove Denied』はスティーヴンが彼らしい音楽のやり方からひと休みした結果、つまり自身を居心地の良いルーティンワークから切り離したことから生まれた。マルクマスはビデオ・インタビューで、「自分が干渉してはいけないものに干渉するって面白い」と語っている。

 スティーヴンの新たな“グルーヴ”は、公開されたばかりのニュー・シングル「Viktor Borgia」とスティーヴンが1人でダンスクラブにいる様子を映した同シングルのミュージック・ビデオから味わうことができる。

 タイトルの「Viktor Borgia」は、コメディアンかつピアニストのヴィクター・ボーグと15~16世紀にイタリアで繁栄した冷酷なスペイン系貴族のボルジア家を言葉遊びで繋ぎ合わせたもの。その風格あるメロディーと、もはや英国なまりの英語のボーカルから、初期の英シンセポップバンドのヒューマン・リーグやさらにカナダのメン・ウィズアウト・ハッツを連想させる。

 スティーヴンは「そう、俺はピート・シェリーの『Homosapien』とかヒューマン・リーグ、1982年頃のDIYシンセミュージックのようなものについて考えていたんだ」と語っており、また、「80年代のニュー・ウェイヴ・シーンで、どうして18か所以上の郊外のダンスクラブが、この全ての天才らが出会った場所すなわち“聖地”だったのか、についても考えていたんだ」と話している。

 『Groove Denied』は、3月15日にリリースされ、国内盤の仕様などは追って発表される。現在iTunes Storeでアルバムを予約すると「Viktor Borgia」がいち早くダウンロードできる。

◎「Viktor Borgia」MV
https://youtu.be/YlC8uz47qGo

◎リリース情報
アルバム『Groove Denied』
2019/3/15 RELEASE
OLE14333
<トラックリスト>
01. Belziger Faceplant
02. A Bit Wilder
03. Viktor Borgia
04. Come Get Me
05. Forget Your Place
06. Rushing The Acid Frat
07. Love The Door
08. Bossviscerate
09. Ocean of Revenge
10. Grown Nothing