メタリカ、メタル・バンドTシャツブームを皮肉ったセイント・ヴィンセントの投稿に反応
メタリカ、メタル・バンドTシャツブームを皮肉ったセイント・ヴィンセントの投稿に反応

 最近メタル・バンドのロゴやアートワークがデザインされた古着Tシャツをトレンド・アイテムとしてコーディネートの一部に取り入れる欧米の若者が増えている。

 この流行についてセイント・ヴィンセントが2018年4月3日に、「ヴィンテージのメタリカTシャツを着ているファッション・キッドを見かけたら、”ライド・ザ・ライトニング”から1曲くらいは歌えるのよねって詰め寄るような嫌な奴に私はなりたい」と皮肉るツイートを投稿した。

 するとその翌日にメタリカの公式アカウントが、「そいつが”エスケイプ”の歌詞を知らなくても許してやれよ」と泣き笑いの絵文字付きで彼女の投稿を引用リツイートした。「エスケイプ」は『ライド・ザ・ライトニング』に収録されているあまり知られていない楽曲だ。

 昨年あたりから火が付き始めたこのメタルTシャツのファッション・トレンドを快く思っていないメタル関係者もいるようで、トゥイステッド・シスターのフロントマン、ディー・スナイダーは、「メタルのファンでもないのにヴィンテージのメタルTシャツを着る新しいトレンドは結構ムカつくと言わざるを得ない。メタルは皮肉じゃないんだ。クソが」とカニエ・ウェストとキム・カーダシアン夫妻を名指しで批判している。

 一方、メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドはあまり気にならないようで、「メタリカのシャツを着ているガキが両親と一緒に道を歩いているのを見かけた場合、そいつが俺たちのことを知っていても知らなくてもそれは自己主張なわけだろ?自己主張なんだから、俺はすごく好きだな」とコメントしている。

◎セイント・ヴィンセントによる投稿
https://twitter.com/st_vincent/status/981256258513596416

◎メタリカによる投稿
https://twitter.com/Metallica/status/981581260047892480