ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツ、ストーンズの名曲も収録したジャズ・アルバムをリリース
ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツ、ストーンズの名曲も収録したジャズ・アルバムをリリース

 昨年12月に11年振りのスタジオ・アルバム『ブルー&ロンサム』をリリースしたザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツが、デンマークの名門ビッグ・バンドと共演したジャム・アルバムを2017年4月21日にジャズの名門レーベル“Impulse!”より世界同時リリースされることわかった。ストーンズ以外での作品としては、2012年のジ・ABC&D・オブ・ブギウギ名義で発売した『ライヴ・イン・パリ』以来、5年ぶりの作品となる。

 もともとジャズ・ドラマーだったチャーリー・ワッツは、ストーンズの活動とは別に、1986年よりソロワークとして自らのジャズ・バンドを率いて精力的な活動を展開してきた。そのチャーリーが、ストーンズが軌道に乗る前の1960年代初期にデンマークに数か月住んだことがあり、ジャズやブルース・クラブでドラムを叩きながら下積みをしていた想い出の国。

 今回チャーリーと共演を果たしたザ・ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンドは、デンマークで50年以上の歴史をもつ名門ビッグ・バンドだ。もともとはデンマークのラジオ局の企画として1961年に結成したが、演奏レベルの高さが評判となり、60年代からスタン・ケントンや、サド・ジョーンズをはじめとする有数の人気アレンジャーを迎えたことはもちろんのこと、ベン・ウェブスターや、アート・ファーマー、またジョージー・フェイムといった人気ボーカリストも過去にゲスト参加している。

 このアルバムは2010年10月にコペンハーゲンで1週間、4日間リハーサルをし、5日目にコペンハーゲンにオープンしたばかりのナショナル・コンサート・ホールでライブを行い、後にデンマークの国営放送で放送されたライブ作品で、スペシャル・ゲストとして参加したベーシスト、デイヴィッド・グリーンは、ロンドン北のウェンブリーで隣どうしに住んでいた幼馴染みであり、その二人のリズム隊を中心に、バンド全体のグルーヴ感が伝わるパワフルな演奏が聴ける作品になっており、ストーンズの人気曲3曲(「黒くぬれ!」「(サティス)ファクション」「無情の世界(You Can't Always Get What you Want)」)も演奏している。

◎リリース情報
チャーリー・ワッツ、ザ・ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンド
アルバム『チャーリー・ワッツ・ミーツ・ザ・ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンド~ライヴ・アット・ザ・ダニッシュ・ラジオ・コンサート・ホール,コペンハーゲン 2010』
2017/4/21 RELEASE
UCCI-1039 2,808円(tax in.)

収録曲
1. エルヴィン組曲-パート 1
2. エルヴィン組曲-パート 2
3. (サティス)ファクション
4. アイ・シュッド・ケア
5. 無情の世界
6. 黒くぬれ!
7. モラセス