デヴィッド・ボウイのラスト・アルバム『★』にさらなる秘密か?
デヴィッド・ボウイのラスト・アルバム『★』にさらなる秘密か?

 デヴィッド・ボウイの遺作となった『★』(ブラックスター)には、まだまだ秘密が隠されているようだ。

 今年5月、アナログ盤のジャケットをある条件下で見ると銀河のイメージが現れるという予想外の仕掛けがボウイの死を悼む多くのファンを喜ばせた。LPのグラフィック・デザインを手がけたジョナサン・バーンブルックは、隠されたメッセージはまだ全て明らかになっていないとBBC Radio 6のインタビューで明かした。

 「アルバムには表紙の五芒星だけじゃなく、他にも幾つかのブラック・スターがあるよ。それらは人生の様々なことを象徴しているんだ。例えば値札のようにも見える花形(rosette)があって、このアルバムがそれでもやはり商品であることを意味している。購入するものなんだ。人を導く星もあって、これは人生の師となる人や音楽がもたらすスピリチュアルな何かといった概念を表している。表に完全には現れていない様々な意味が隠されているから、多くの人に発見してもらいたいね。それも今すぐにではなく」と彼は話した。

 「実際には他にも幾つかのことがあるんだ。まだ誰も発見していない大きなものが一つあるし。気付けば気付くだろうし、気付かなければ気付かない、とだけ言っておくよ。そしてボウイは全ては語らないって話していたことを忘れないでほしい」と、ヒントは出さなかったバーンブルックだが、彼の発言を受けて今頃多くのファンが手元の『ブラックスター』を熱心に調べていることだろう。

 デヴィッド・ボウイが、69歳で死去する2日前の2016年1月8日にリリースされた『★』(ブラックスター)は世界中で高い評価を得て、商業的にも大ヒットを記録した。アルバムは、自身初の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”1位を獲得、UKのセールス・チャートでは3週間首位をキープし、同国の【マーキュリー・プライズ】にもノミネートされた。ボウイはUKで最も1位の多いソロ・アーティスト・ランキングにエルヴィス・プレスリー(13曲)、ロビー・ウィリアムズ(12曲)、マドンナ(12曲)に続き11曲で4位にランクインしている。